タイ北東部ウドーンターニー県で、行方不明だった僧侶の遺体が寺院裏の水路で発見され、村人に衝撃が広がっています。当初ココナッツと見間違えられた遺体は、精神疾患を抱えていた48歳の僧侶で、誤って転落した事故とみられています。この出来事はKhaosodによって報じられました。
ウドーンターニー県で発見された僧侶の遺体
2026年5月7日午後3時頃、タイ北東部のウドーンターニー県ムアン郡ナーカー地区にある寺院の裏手にある水路で、男性の遺体が浮いているとの通報が191緊急通報センターに寄せられました。通報を受け、地元警察と救助隊が現場に急行し、調査を開始しました。
最初に遺体を発見したのは、魚を捕獲しようとしていた52歳の村人でした。彼は水面に浮かぶ物体を当初ココナッツだと誤認しましたが、近づいて確認したところ、それが人間の遺体であることに気づき、大きな衝撃を受けました。彼はすぐに警察に連絡し、事態が発覚しました。
遺体の身元と状況
現場で回収された遺体は、この寺院に属するプラ・トーン師(48歳)であることが確認されました。遺体はうつ伏せの状態で水に浮いており、検視の結果、死後約1日経過していると推定されました。遺体には目立った外傷や争った形跡は発見されず、事件性は低いと判断されています。
また、プラ・トーン師が住んでいた僧坊から遺体発見場所までの水路沿いの野原には、足跡のような痕跡が確認されました。捜査当局は、この足跡がプラ・トーン師のものであり、彼が僧坊を出て水路の方へ向かった可能性が高いと見ています。
僧侶の精神疾患と背景
プラ・トーン師の親族や関係者によると、彼は以前から精神疾患を抱えており、定期的に服薬治療を受けていました。しかし、最近は薬をきちんと服用していなかったため、症状が悪化し、物忘れや意識が混濁することが頻繁にあったといいます。また、時折寺院を離れて村を徘徊する癖もありました。
過去には、約2〜3ヶ月前にサコンナコーン県で交通事故に遭い、親族が病院から迎えに行った経緯もありました。最近もサコンナコーンへ行こうとする兆候が見られ、親族が注意して見守っていましたが、目を離した隙に姿を消してしまいました。親族は、プラ・トーン師の精神状態の不安定さが、今回の事故につながったと考えています。
親族の判断と今後の対応
遺体が発見され、警察による初期調査が行われた後、親族はプラ・トーン師の死因について異議を唱えることはありませんでした。彼らは、プラ・トーン師が精神疾患を抱えていたことを十分に理解しており、誤って水路に転落し、溺死した事故であると受け入れています。
遺体は親族に引き渡され、今後、タイの伝統的な仏教の儀式に従って葬儀が執り行われる予定です。今回の悲劇は、タイの農村地域における高齢者のケアや精神疾患を持つ人々の支援といった社会問題に改めて光を当てるものとなりました。


