ベトナムのハノイ – タイグエン高速道路で土砂が散乱し、多数の車両がタイヤ損傷などの被害を受けました。走行中のダンプカーから土砂が漏れたことが原因とされ、現場対応の遅れが問題視されています。この事故についてVnExpressが報じました。
タイグエン省の高速道路で発生した事故の詳細
今月、早朝のハノイ – タイグエン高速道路で、ハノイ方面へ走行中のフンさんが運転する車両が、突然路面に散乱した土砂に乗り上げました。この衝撃により、タイヤが破裂し、ホイールも破損、車両は大きく揺れたといいます。
フンさんは、高速走行中に突然の状況に遭遇し、回避が間に合わなかったと語っています。「タイヤと新しいホイールの両方を交換する必要があり、約500万ドン(約3万0000円)の損害が発生しました」と彼は述べました。現場では、約20メートルにわたる路面が土砂で覆われており、中には10キログラム近い大きな岩も混じっていたとのことです。雨で路面が滑りやすくなっていたため、状況はさらに危険でした。
多発するトラブルとトラックの衝突事故
フンさんがタイヤ交換を待っている間にも、約7台の車両が同様のトラブルに見舞われ、緊急停車してスペアタイヤに交換する事態となりました。さらに、土砂に乗り上げた一台のトラックは、コントロールを失って中央分離帯に衝突し、車両前部が大きく損傷しました。
タイグエン省に住むグエン・ミン・ドゥックさんも、前方の車が突然土砂を避けるために車線変更した際、衝突寸前だったと証言しています。「幸いにも、とっさにハンドルを切ることができたため、事故には至りませんでした」と彼は述べ、ベトナムの交通インフラにおける突発的な危険性を指摘しました。
事故の原因と対応の遅れ
目撃者によると、事故の原因は同日午前5時30分頃、高速道路を走行中のダンプカーが荷台の蓋を開けたまま走行したことで、土砂が路面にこぼれ落ちたことと判明しました。ダンプカーの運転手は一時的に緊急車線に停車しましたが、土砂を片付けることなく現場を立ち去ったとのことです。
事態の悪化に拍車をかけたのは、高速道路管理会社の対応の遅れでした。土砂が散乱してから1時間以上が経過してようやく、管理会社から警告コーンを設置する人員が派遣されました。その後、交通警察が現場に到着して交通整理を行いましたが、散乱した土砂が完全に撤去されたのは午前9時頃でした。この対応の遅れは、交通安全管理体制の課題を浮き彫りにしています。
法的措置と交通安全への意識向上
政令168号によると、道路に土砂や建設資材を散乱させる行為には、200万~400万ドン(約1万2000円~2万4000円)の罰金が科せられます。特に深刻なケースで交通安全を損なう場合は、最大1500万ドン(約9万円)の罰金に加え、運転免許の1~3ヶ月間の停止、免許証の減点、そして現場の原状回復義務が課せられます。
今回事故が発生したハノイ – タイグエン高速道路は、全長約71キロメートル、4車線を有し、設計速度は時速80~100キロメートルで、ハノイ、バクニン、タイグエンの各地域を結んでいます。このような主要な交通インフラにおいて、ずさんな管理や運転モラルの欠如が重大な事故につながる危険性が改めて示されました。


