大手ゲーム会社からソースコードを盗み、約900万バーツ(約4500万円)の損害を与えた中国人プログラマーが、タイのバンコクで逮捕されました。容疑者は観光客を装いタイに潜伏していましたが、警察の捜査により身柄を確保されました。Khaosodが報じました。
ハッキングと不正ゲーム開発の経緯
タイ警察中央捜査局(CIB)と入国管理局(IMM)は、中国籍のワン容疑者(34歳)をバンコクのスクムビット地区にある建物内で逮捕しました。ワン容疑者は、自身の高度なプログラミングスキルを悪用し、大手ゲーム会社のデータベースに不正アクセス。そこから「Source Code(ソースコード)」やシステム構造といった重要な知的財産を窃盗していました。
盗んだソースコードを基に、ワン容疑者はオリジナルと酷似した模倣ゲームを開発。さらに偽装会社を設立し、オンライン決済システムを導入して、プレイヤーから不正に収益を上げていました。市場価格よりも安価なゲームアイテムを提供することで顧客を引きつけ、これによりオリジナルゲーム開発者には180万人民元、タイバーツで約900万バーツ(約4500万円)を超える深刻な損害を与えていました。
バンコクでの潜伏と逮捕
ワン容疑者は、中国当局からの指名手配を受けている身でありながら、観光客を装ってタイに入国し、バンコク市内の高級コンドミニアムに潜伏していました。ラオス・メコン地域法執行協力センター(LMLECC)からの情報提供を受け、タイ警察はワン容疑者を「不正なコンピューターデータアクセス」の容疑で追跡を開始。国際的なサイバー犯罪対策の一環として、警察は合同捜査チームを編成し、綿密な追跡の末、バンコク市内でワン容疑者の身柄を確保しました。
中国への強制送還へ
逮捕後、ワン容疑者はタイの入国管理法に基づき、「社会に危険を及ぼす人物」として滞在許可を取り消されました。現在は入国管理局の施設に勾留されており、今後、中国当局に引き渡され、中国へ強制送還される予定です。今回の逮捕は、タイが国際的なサイバー犯罪対策と知的財産権保護に積極的に取り組んでいることを示す事例となりました。


