タイ北部チェンマイ県で、マンゴースティッキーライス店主が口論の末に男性を刺殺する事件が発生しました。監視カメラの映像から、加害者とされる女性店主が自己防衛のために男性を刺した可能性が浮上しており、複数の容疑で捜査が進められているとKhaosodが報じています。
チェンマイで発生したカオニャオマムアン店主による刺殺事件
この事件は、チェンマイ市内のワット・パンオン交差点付近で発生しました。マンゴースティッキーライス(タイ語でカオニャオマムアン)を販売する女性店主が、日頃から対立していた別のカオニャオマムアン店の関係者である男性と口論になり、男性をナイフで刺して死亡させたものです。事件後、容疑者の女性店主は警察に身柄を拘束されました。
警察署での騒動と親族の反発
5月5日未明、警察が容疑者の女性店主をチェンマイ市警察署に連行した際、死亡した男性の親族らが警察署に押し寄せました。彼らは女性店主を取り囲み、怒号を浴びせてリンチしようと試みましたが、警察官が間に入り、事態を収拾しました。女性店主は「相手が先に襲ってきたため、自己防衛で刺した」と訴えましたが、親族らは耳を傾けず、非難を続けました。
監視カメラが捉えた新たな事実
チェンマイ市警察のプラッチャー・ティサラ署長は、事件の真相を解明するため、捜査チームに現場周辺の監視カメラ映像を再確認するよう指示しました。その結果、決定的な映像が発見されました。映像には、死亡した男性が、63歳の別のカオニャオマムアン店主である女性に呼び出され、駆けつける様子が映っていました。
さらに、映像は、死亡した男性がプラスチック製の椅子を手に取り、刺した女性店主を襲おうとする場面を捉えています。椅子を置かずに女性店主の背後に回り込み、彼女を拘束。その間に63歳の女性店主が、刺した女性店主の髪を掴んで引き倒し、さらに蹴りつけるという集団暴行の様子が明らかになりました。刺した女性店主は、この暴行中にナイフで男性の胸部を刺したと見られています。
この監視カメラの映像により、刺した女性店主が複数人に襲われ、自己防衛のために反撃した可能性が高いことが示されました。タイの治安当局は、詳細な調査を進めています。
今後の捜査と法的措置
警察は、この新たな証拠に基づき、今後の捜査を進める方針です。刺した女性店主に対しては、引き続き「意図的な殺害」の容疑を適用しつつも、自己防衛の要素を考慮に入れます。また、死亡した男性と63歳の女性店主に対しては、「共同暴行」の容疑で捜査を進めるとしています。この事件は、チェンマイの地域社会に大きな衝撃を与えており、今後の司法判断が注目されます。


