ベトナム中部のクアンチ省で、列車が接近中の踏切を強行突破したトラック運転手に罰金が科せられた。この危険な行為は4月15日の夕方に自動警報装置付きの踏切で発生し、監視カメラがその様子を捉えていた。VnExpressが報じたところによると、交通警察はこの行為が重大な鉄道事故につながる危険性を指摘している。
危険な踏切強行突破、監視カメラが記録
4月15日午後4時過ぎ、クアンチ省チュオンニン村のロンダイ-ミードゥック間の踏切で、セミトレーラーの運転手が危険な行為に及んだ。赤信号が点灯し、自動警報音が鳴り響き、遮断機が降り始めているにもかかわらず、運転手は列車が通過する直前に踏切を強行突破した。この一連の行為は監視カメラに鮮明に記録されており、その映像が交通警察に提出された。
クアンチ省公安交通警察署は、この行為が「特に深刻な鉄道交通事故を引き起こす可能性」があると判断。ベトナムではオートバイや自動車の増加、道路インフラの未整備により交通事故が急増しており、鉄道関連の事故防止は喫緊の課題となっている。
交通警察が警告、踏切での安全遵守を強調
クアンチ省公安交通警察署は4月28日、運転手への行政処分を決定したことを発表した。罰則は政令168/2024に基づいている。
交通警察は、道路と鉄道の交差点を通過する際には、信号、警報音、安全遮断機に絶対に従うよう住民に強く呼びかけている。警告信号が作動している間に踏切を強行突破することは絶対に避けるべきであるとし、わずかな油断が自身や多くの人々に「特に深刻な結果」をもたらす可能性があると強調した。
ベトナム鉄道の安全対策と課題
鉄道車両は急停止が難しく、道路車両のように突然停止することはできない。そのため、踏切での警告信号遵守は、生命と財産の安全を確保するために不可欠な要件となっている。
クアンチ省を通過するベトナム縦断鉄道(バクナム鉄道線)は250km以上にわたり、33のコミューンや区を通過する。この路線上には138か所の合法的な踏切があり、内訳は有人踏切48か所、自動警報・遮断機付き踏切85か所、標識のみの踏切5か所となっている。ベトナムでは交通インフラの近代化が進む一方で、交通安全意識の向上が依然として大きな課題となっている。


