タイ・アユタヤ県で、ビッグバイクに乗った男が路上で銃を乱射し、女性教師が死亡する事件が発生しました。容疑者の男は犯行前に覚せい剤6錠を使用していたことを認めており、警察が詳しい経緯を捜査しています。Khaosodが報じたところによると、使用された銃器は合法登録された元警察官の所有物であることが判明しました。
アユタヤでの銃乱射事件と容疑者の供述
2026年4月27日、アユタヤ県ラートブアールアン郡で発生した路上銃乱射事件で、容疑者の男が逮捕されました。この事件では、無関係の女性教師が銃撃を受け死亡しています。男はパトゥムターニー県からスパンブリー県にいる恋人に会うため移動中だったと供述していますが、その供述は錯乱状態にあり、警察は慎重に捜査を進めています。取り調べに対し、男は犯行前に覚せい剤(ヤーバー)6錠を摂取したことを認め、さらに所持していた覚せい剤3錠が押収されました。
使用された銃器の不審な経緯
ラートブアールアン郡長のティーラメート・テープウィチャイシラパクン氏によると、事件で使用された9mm口径のCZ社製拳銃は2008年に正式に登録されており、登録上の所有者は現在退職済みの元警察官(巡査部長)であることが判明しました。この銃は警察の福利厚生プログラムを通じて購入されたものです。しかし、銃器の所有者名と容疑者の名前は一致せず、これは「登録された銃器が不法に他人の手に渡った」ケースであると当局は見ているとのことです。
元警察官の登録銃器、厳格な管理義務
ラートブアールアン郡当局は、銃器の登録地であるコンケン県ウボンラット郡に対し、本来の登録所有者に銃器の提示を求める書簡を送付する予定です。もし銃器が手元に全て揃っている場合、登録偽装の可能性があり、紛失していた場合は正規の手続きで紛失届が出されているかを調査します。銃器の許可を持つ者は、通常、登録された住所で銃器を保管する義務があり、不注意による紛失は法的な責任を問われる可能性があります。タイでは銃器の不法所持や管理の甘さが深刻な治安問題に繋がることが懸念されています。
警察による捜査の進展と今後の見通し
警察は容疑者に対する取り調べを継続しており、弁護士を同席させています。容疑者は死刑の可能性もある重罪に問われる見込みです。現在までに親族の面会はなく、警察は厳重な監視下で容疑者を拘束しています。捜査当局は、目撃者の証言、状況証拠、法医学的証拠など、全ての証拠が揃っており、今後の法的手続きを進める上で十分であると述べています。犯罪の背景にある薬物乱用問題についても、社会的な対策強化が求められています。


