バンコク・バンケン区で、警察官に遭遇して動揺した男性が、違法薬物ヤーアイスとヤーバーを所持していたとして逮捕された。容疑者は顧客への配達中であり、報酬として200バーツ(約1000円)を受け取る予定だった。この事件は、タイのニュースメディアKhaosodが報じた。
バンコクで薬物配達中の男を逮捕
2026年4月26日、バンコクのバンケン警察署は、31歳のナイ・ペーン容疑者を違法薬物所持の疑いで逮捕した。押収されたのは、ヤーアイス0.62グラムとヤーバー190錠、携帯電話1台、緑色のウエストポーチ1個だった。
バンケン署のパトロール隊が、バンケン区スカーピバーン5通りのワッチャラポン五差路付近を巡回中、ナイ・ペーン容疑者がバイクを運転している際に不審な挙動を見せたため、停車させて職務質問を行った。その結果、容疑者の右ズボンのポケットからヤーバーが、ウエストポーチ内の漫画柄の緑色のケースからヤーアイスが発見され、その場で逮捕に至った。
動揺した挙動が逮捕の決め手に
捜査官の取り調べに対し、ナイ・ペーン容疑者は、これらの薬物はナイ・バンクと名乗る約30歳の男から受け取ったと供述した。容疑者は、ワッチャラポン地区にある建物にいる顧客へ薬物を届ける依頼を受けており、その報酬として200バーツ(約1000円)を得る予定だったという。警察官に遭遇した際に動揺し、その挙動が警察官の職務質問のきっかけとなり、逮捕に至ったと説明している。
この容疑者は、タイの薬物問題における末端の薬物密売に関与していたと見られている。警察は現在、薬物の供給元であるナイ・バンクの行方を追っている。
タイにおける薬物問題の現状
タイでは、メタンフェタミン系の薬物であるヤーバーやヤーアイスの流通が深刻な社会問題となっている。特に「黄金の三角地帯」に近い地域では、これらの違法薬物が国境を越えて流入し、貧困層が安価な報酬で密売に手を染めるケースが後を絶たない。今回のバンコクでの逮捕も、そうしたタイの薬物対策の課題を改めて浮き彫りにする事件と言えるだろう。


