タイのバンコクで、外国為替証拠金取引(FX)で多額の損失を抱えた男が500バーツ(約2,500円)の偽札を使い、高齢女性から現金をだまし取ったとして逮捕されました。警察は、金融投資における高いリスクと詐欺の危険性について国民に注意を呼びかけています。Khaosodが報じました。
バンコクで偽札使用詐欺の男を逮捕
タイ中央捜査局(CIB)経済犯罪取締課(ESD)は、バンコク・プラカノン区ソイ・シリポットのコンドミニアム前で、アブドゥッラー容疑者(39歳)を逮捕しました。彼は2025年6月4日付のヤラー県裁判所の逮捕状に基づき、偽札使用と詐欺の容疑で指名手配されていました。
FX取引での多額の損失が犯行の動機か
警察の調べによると、アブドゥッラー容疑者は2024年から2025年にかけ、FX(外国為替証拠金取引)に深くのめり込み、数十万バーツ(約数十万円)もの大金を失ったと供述しています。親族や知人からも多額の借金を重ね、返済に窮した結果、偽札を使った詐欺を計画したとされています。
巧妙な手口で高齢女性を狙う
容疑者は500バーツ(約2,500円)紙幣をカラーコピーし、本物と同じサイズにカットした偽札20枚を封筒に入れ、ヤラー県の村から離れた食料品店へ向かいました。そこで高齢女性に「緊急で10,000バーツ(約50,000円)を振り込む必要があるが、手持ちの現金が足りない。代わりに振り込んでくれたら、この現金と交換する」と持ちかけました。
女性はこれを信じて自身の口座から現金を振り込みましたが、後で受け取った紙幣が偽札であることに気づきました。容疑者は女性が問い詰める隙にオートバイで逃走し、女性はムアンヤラー警察署に被害届を提出しました。
警察が投資詐欺への注意喚起
取り調べに対し、アブドゥッラー容疑者は容疑を全面的に認めているとのことです。中央捜査局(CIB)は、FX取引には高いリスクが伴うことを改めて警告しています。レバレッジシステムにより少額投資で大きな利益を得る可能性もありますが、市場の変動や詐欺師によって投資資金が一瞬で失われる「ロスカット」のリスクも高いと指摘しています。
さらに、FX取引はタイの法律で保護されておらず、国内に登録されたブローカーも存在しないため、海外ブローカーとの間で問題が発生した場合、タイ銀行や証券取引委員会などの政府機関からの支援を受けられない可能性があると注意を促しています。


