タイ国家警察は、ダミー口座ネットワークの大規模な取り締まりにより、オンライン詐欺事件数と被害額が減少傾向にあると発表しました。2026年4月25日、国家警察報道官トライロン・ピウパン中将が、テクノロジー犯罪対策の継続的な取り組みの成果として報告しました。Khaosodが報じたところによると、特に商品販売詐欺や投資詐欺への警戒が呼びかけられています。
バンコク警察、テクノロジー犯罪対策の成果を発表
タイ国家警察のトライロン・ピウパン報道官は、オンライン詐欺、スカマー(詐欺師)、オンラインギャンブルなど、あらゆる形態のテクノロジー犯罪に対する取り締まりを継続的に推進していると述べました。これは、国民のデジタル安全性を向上させることを目的とした取り組みです。
オンライン詐欺対策センター(ACSC)と協力機関は、ダミー口座からの現金引き出しやATM利用の監視を強化し、捜査を通じて多数の逮捕者を出しました。これにより、現金引き出しを行う「マネーミュール」や、それらの口座を調達する「コックミュール(ダミー口座供給グループ)」のネットワークが摘発され、大規模な拡大捜査につながっています。
減少傾向にある詐欺被害額と事件数
こうした徹底した取り締まりの結果、テクノロジー犯罪の事件数と総被害額は減少傾向にあることが確認されました。この成果は、タイにおけるサイバー犯罪対策が着実に進んでいることを示しています。特にタイ国境地帯で国際的な問題となっているオンライン詐欺に対する継続的な対策が功を奏していると見られます。
被害の大部分を占める商品・投資詐欺
報告によると、最も多くの被害が確認されたのは「商品・サービスの詐欺的販売」で、全事件の73.5%を占めています。一方、最も多額の金銭的損害をもたらしたのは「金融・投資詐欺」であり、全被害額の31.8%に達しています。警察は、タイ国内に潜伏し、他国を標的に活動するスカマーグループの取り締まりを強化する方針です。
また、流通額が1,000万バーツ(約5,000万円)を超えるオンラインギャンブルや、オンラインプラットフォームを通じた違法な銃器の販売・広告に対する取り締まりも強化するよう指示が出されています。
オンライン詐欺3つの手口と注意喚起
警察は、国民に対し、以下の3つの主要な詐欺手口に特に注意するよう呼びかけています。
- 商品・サービスの詐欺的販売:偽のページやプロフィールを作成し、不自然に安価な商品を提示。送金後に商品を発送しない手口です。
- 高リターンを謳う投資詐欺:偽のプロフィールやAI技術を悪用して信頼性を装い、高額なリターンを約束して投資を誘います。
- オンライン副業詐欺:「いいね」を押したり商品レビューを投稿したりするだけで簡単に高収入が得られると謳い、任務遂行のために先に送金を要求します。
不自然な高収入の誘惑には決して乗らず、個人情報の提供は絶対に避けるよう強く警告しています。デジタルリテラシーを高め、オンライン上の危険から身を守ることが重要です。


