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【米・ルイジアナ州】ビザ詐欺で警察官ら起訴

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アメリカ・ルイジアナ州オークデールで、移民を巻き込んだ大規模なビザ詐欺事件が発覚しました。現職および元警察官、さらには地元の商店主らが共謀し、存在しない強盗事件の虚偽報告を作成し、移民がUビザを取得するのを手助けしていた疑いが持たれています。VnExpressが報じたこの事件は、約10年間にわたり数百人もの移民が関与していたとされ、地元社会に大きな衝撃を与えています。

虚偽の強盗報告でビザ取得

ルイジアナ州南西部の都市オークデールとその周辺地域で、約10年間にわたり、警察官らが関与し、数百件もの虚偽の強盗被害報告が作成されていたことが明らかになりました。これらの「被害者」は主に移民で、オークデールとグレンモラ、フォレストヒルを結ぶ国道165号線沿いで強盗に遭ったと報告していました。連邦検察官のアレクサンダー・ヴァン・フックは、これらの事件が「異常なほど頻繁に発生している」ことに気づき、調査の結果、「実際に強盗事件は一度も発生していなかった」という衝撃的な結論に至りました。

悪用された「Uビザ」制度

この詐欺の中心にあったのは、犯罪被害者が捜査に協力するためにアメリカへの滞在が認められる「Uビザ」と呼ばれる制度です。米国移民局(USCIS)の調査官が、オークデールからのUビザ申請書類に多数の不審な点を発見したことから、今回の広範な捜査が開始されました。詐欺グループは、この制度の抜け穴を悪用し、移民から一人あたり5,000ドル(約75万円)を受け取り、存在しない強盗事件の被害者であると偽装する手助けをしていました。

地元商店主が主犯格か

この大規模な詐欺の主犯格とされているのは、オークデールでサブウェイなどの複数の小規模店舗を経営するチャンドラカント・パテル、通称「ララ・パテル」です。地元住民からは友好的な人物として知られていたパテルは、自身もかつてUビザを取得しており、アメリカに滞在したい移民と、虚偽の強盗報告を作成する警察官との間を取り持っていたとされています。同様の事件はマサチューセッツ州ボストンでも発生しており、インド人10人がコンビニエンスストア強盗を偽装してUビザを取得しようとしたとして起訴されています。

現職・元警察官が関与

今回の連邦大陪審による起訴状には、現職および元警察官の複数の名前が挙げられています。具体的には、オークデール警察署長のチャド・ドイル、警察官のマイケル・スレイニー、フォレストヒル警察署長のグリン・ディクソン、そしてグレンモラの元警察署長テボ・オニシアが含まれています。元オークデール警察官のハーバート・バードは、ドイル署長が2020年の就任後、警察署の設備改善や給与引き上げに貢献したと評価する一方で、ドイルのヨット購入など「異常な兆候」に気づいていたと証言しています。

捜査の進展と地元への影響

この事件は、その深刻な内容だけでなく、被告人の中に地元社会の信頼を担う警察官が含まれていたことから、ルイジアナ州の地方社会に大きな衝撃を与えています。パテルと4人の警察官は全員、疑惑を否認しており、ルイジアナ州で予定されていた公判は延期され、新たな日程はまだ決まっていません。事件の全容解明に向けた捜査は今後も続く見通しです。

AsiaPicks 編集部
AsiaPicks 編集部
タイ・ベトナム・インドネシアの最新ビジネスニュースを日本語で毎日配信。現地メディアの一次情報をもとに、日系企業・駐在員の意思決定に役立つニュースを厳選してお届けします。
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