ホーチミン市のフーミー橋で22日夜、6台が絡む大規模な追突事故が発生し、交通が完全に麻痺しました。 この事故により、数キロにわたる深刻な渋滞が発生し、多くのドライバーが一晩中橋の上で立ち往生する事態となりました。VnExpressが報じました。
ホーチミン市フーミー橋で6台の多重追突事故が発生
4月22日午後7時30分頃、ホーチミン市のフーミー橋(カウ・フーミー)で6台の車両が絡む多重追突事故が発生しました。7区からミー・トゥイ(My Thuy)交差点方面へ向かっていたトラックが、下り坂で前方の車両と衝突。これが引き金となり、ポルシェ、別のトラック、そして2台のトレーラーヘッドが次々と追突する大規模な玉突き事故へと発展しました。
事故現場は橋の下り坂部分で、2024年8月にも8台の車両が衝突する同様の事故が発生した場所です。この事故により、フーミー橋の交通は完全に停止し、ホーチミン市への主要な玄関口であるこの路線で数キロにわたる渋滞が発生。翌23日の早朝になっても現場の交通規制は解除されず、多くの車両が立ち往生しました。
現場の状況と車両の損傷
事故現場では、多くの車両が前部と後部に甚大な損傷を受けており、道路には多数の破片が散乱していました。特にポルシェはトラックとトレーラーヘッドの間に挟まれ、ボンネットと車両後部が大きく変形し、エアバッグも開くほどの深刻な被害を受けました。ポルシェのドライバーは一時的に意識が朦朧としたものの、幸いにも負傷はなく、自力で車を降りることができました。
事故に巻き込まれたSUVのドライバーは、「橋の下り坂で交通量が多かったため減速していたところ、突然後方からトラックとトレーラーヘッドが突っ込んできて、前方の車に押し込まれた」と状況を説明しました。
交通麻痺とドライバーの苦境
フーミー橋はホーチミン市の南部とカット・ライ(Cát Lái)港を結ぶ重要な物流ルートであり、日頃から多数のトラックやコンテナ車が通行しています。今回の事故により、これらの車両は長時間にわたり現場で停車を余儀なくされ、物流スケジュールに大きな影響が出ました。
事故により4時間以上立ち往生したという26歳のトラック運転手、ファム・ズイ・タン(Pham Duy Tan)さんは、暑さの中でパンを食べながら渋滞の解消を待っていました。また、冷凍品を輸送していた36歳のリー・フック・トー(Ly Phuc Tho)さんは、「午前0時までに配送を完了させる予定だったが、このままでは商品が傷んでしまう可能性がある」と、物流への深刻な影響を懸念していました。一部の観光バスの乗客も、荷物室から椅子を取り出して道路脇に座り、長時間にわたる待ち時間を過ごしていました。
フーミー橋の構造と事故多発の背景
フーミー橋は環状2号線の一部であり、ホーチミン市の東部と南部を結んでいます。この橋の両端にある急な下り坂は、車両が慣性で速度を上げやすく、車間距離を保たない運転や速度超過が原因で事故が頻繁に発生する危険な区間として知られています。今回の事故は、ベトナムの急速な経済成長に伴う物流増加と、それに伴う交通渋滞や交通安全への課題を改めて浮き彫りにしました。


