タイ北東部のノーンカーイ県で、有名ブランドの偽造咳止め薬を製造していた現場が摘発され、男女4人が逮捕されました。県当局と警察による捜査で、約550万バーツ(約2,750万円)相当の偽造薬と製造設備が押収されたと、Khaosodが報じています。
ノーンカーイ県で偽造咳止め薬製造現場を摘発
2026年4月21日、ノーンカーイ県知事サランサック・シークルーアネット氏の指示により、県書記官スチャート・トンマニー氏、防災担当官デートモンツリー・ピーウルアン氏、第1義勇兵隊司令官パキン・カンタリン氏、ムアンノーンカーイ郡防災書記官アピワット・インハ氏、ノーンカーイ県警察捜査班長のパドゥンギアット・サイカムパー警視、およびノーンカーイ県公衆衛生局消費者保護グループ長のピヤマート・プリーチャドック薬剤師らが連携し、捜査が行われました。
捜査チームは、ノーンカーイ県ムアンノーンカーイ郡ワットタート地区ティップターニー村のネーンプラナウー・ナークローン通り沿いにある賃貸部屋3室を捜索しました。この場所では、偽造薬が密かに製造されているとの情報が寄せられていました。
押収品と逮捕者、その手口
当局が部屋に踏み込んだところ、男女4人が何らかの液体を瓶に詰める作業を行っている現場を発見しました。部屋の中には、包装機械、液体薬の瓶、ラベル、蓋などが大量に置かれており、これらはすべて有名ブランドの咳止め薬を模倣した偽造品であることが判明しました。
捜査の結果、既に瓶詰めされた偽造咳止め薬200本、充填待ちの混合液体75タンク、その他22品目の関連物品が押収されました。これらの押収品の合計価値は、初期段階で約550万バーツ(約2,750万円)に上ると見積もられています。この摘発により、偽造医薬品の流通を阻止する大きな成果となりました。
「赤蓋咳止め薬」の乱用と背景
今回偽造されていた咳止め薬は、一般に「赤蓋咳止め薬」として知られるシロップ状の咳・痰治療薬です。しかし、この薬は他の飲料と混ぜて乱用されるケースが多く、社会問題となっています。そのため、タイ食品医薬品委員会(FDA)が販売を厳しく規制している医薬品の一つです。
タイでは、このような偽造医薬品が反社会的組織によって製造・流通されることがあり、国民の健康を脅かす深刻な治安問題となっています。今回の当局の迅速な対応は、こうした犯罪に対する強い姿勢を示すものです。


