ホームタイアジアニュース 2026/5/29

アジアニュース 2026/5/29

出典:元記事

バンコクの老舗イタリアン「ラ・ボッテガ・バンコク」に新ヘッドシェフ、ロレンツォ氏が就任しました。ロレンツォ氏は北イタリアのピエモンテ地方出身で、故郷にインスパイアされた6品の特別メニューを提供開始しています。この新たな挑戦について、The Thaigerが報じています。

バンコクの老舗イタリアンに新風

タイの首都バンコク、特に洗練された飲食店が集まるトンロー地区で2008年から営業を続けるイタリアンレストラン「ラ・ボッテガ・バンコク」に、ロレンツォ氏が新ヘッドシェフとして着任しました。ロレンツォ氏にとって、このレストランが初のヘッドシェフとしての活躍の場となります。彼が手がけるのは、従来のイタリア料理のラインナップに加えて、北イタリアの風土を感じさせる期間限定の特別メニューです。

ピエモンテの豊かな食文化が原点

ロレンツォシェフは、イタリアのピエモンテ州ヴェルチェッリで生まれ育ちました。ヴェルチェッリは15世紀からカルナローリ種やアルボリオ種といった米の生産で知られる地域であり、彼自身の料理へのアプローチは、この豊かな土地で培われたものです。イタリア国内だけでなく、ロンドン、マルタ、オランダ、カナダなど世界各地での経験を経て、再びバンコクの地に戻ってきました。彼は「食材の品質は譲れない」という、その土地の恵みを最大限に活かす哲学を大切にしています。

北イタリア4地方の味覚を堪能

ロレンツォシェフの着任を記念して考案された特別メニューは、ピエモンテ、ヴェネト、エミリア・ロマーニャ、リグーリアという北イタリアの四つの地方からインスピレーションを得た6品で構成されています。これらの料理は、ラ・ボッテガが長年提供してきた伝統的なイタリア料理と共に楽しむことができます。各皿には、シェフの国際的な視点と、イタリア料理の基礎への深い敬意が融合されています。

洗練された6品のラインナップ

特別メニューの始まりは、カリカリのポレンタに牛タンの煮込み、サルサヴェルデ、甘酸っぱい玉ねぎを合わせた「ポレンタ・クロッカンテ」。続いて、トマト、ブラックオリーブ、フリゼを添えたタコのカルパッチョ「カルパッチョ・ディ・ポルポ」が登場します。米どころヴェルチェッリ出身のシェフらしく、カルナローリ米を使った「赤エビとパセリクリームのレモンリゾット」も提供されます。ヴェネト地方からは、太麺のビゴリパスタに白ラグーソースとバルサミコを合わせた「ビゴリ・アル・ラグー・ビアンコ・エ・バルサミコ」が加わります。さらに、水牛のリコッタチーズとレモンを詰めたカッペラッチを焦がしバターとからすみに絡めた「カッペラッチ・ディ・リコッタ・ディ・ブッファラ・エ・リモーネ」、そしてマトウダイをヴェルモット・ディ・トリノソースとタッジャスカオリーブでいただく「サン・ピエトロ」で締めくくられます。

オーナーが語る「ラ・ボッテガ」の哲学

ラ・ボッテガ・バンコクのオーナー、ルカ・アッピーノ氏は、今回の新シェフ就任について、「ラ・ボッテガは常に、イタリア人の手による正直なイタリア料理を、友人の家のような温かい場所で提供することを目指してきました。ロレンツォシェフもこの哲学を完全に共有しています」とコメントしています。自家製パスタ、焼きたてのパン、ジェラート、テラス席など、長年愛されてきた「ラ・ボッテガ」の魅力はそのままに、ロレンツォシェフが伝統的なイタリア料理の精神を守りつつ、新たな息吹を吹き込むことで、バンコクの美食シーンに新たな魅力を加えることでしょう。

ラ・ボッテガ・バンコクは、ガンベロ・ロッソの「トップイタリアンレストラン」に複数回選出され、タトラー誌のタイ国内おすすめイタリアンレストランにも名を連ねるなど、数々の評価を受けています。メインダイニングのほか、屋外テラス席、最大16名まで収容可能なプライベートワインルームも完備しており、特別な機会にも最適です。

予約はウェブサイト(labottega.name)または電話(+66 97 114 7342)で受け付けています。

バンコクは国際的な美食の街として知られ、特にイタリアンレストランの選択肢は非常に豊富です。在タイ日本人にとっても、本格的なイタリア料理は日々の食生活に欠かせない存在であり、「ラ・ボッテガ・バンコク」のような老舗が新シェフを迎えるニュースは、新たな味覚体験への期待を高めるものとなるでしょう。タイの経済成長に伴い、中間層や富裕層が増加している背景があり、質の高い外食体験への需要は年々高まっています。このような市場の成熟が、国際的な経験を持つシェフを招聘し、メニューの多様化を促していると考えられます。

また、タイでは日本の「ブランドイメージ」が非常に高く、食の分野でも日本産の食材や調理法への関心が高まっています。しかし、同時にヨーロッパの伝統的な食文化、特にイタリア料理は根強い人気を誇っており、本物志向の強い消費者が増えている傾向にあります。今回の新シェフによる北イタリア料理の導入は、タイの消費者が多様な食文化を受け入れ、より洗練された味を求めるようになった証拠と言えるでしょう。バンコクのレストラン業界は、常に世界各地のトレンドを取り入れながら進化を続けており、在住者も旅行者も、常に新しい発見ができるのが魅力です。

  • ラ・ボッテガ・バンコク(La Bottega Bangkok)
    住所: 20 Sukhumvit 34, Khlong Tan, Khlong Toei, Bangkok 10110
    営業時間: 火~金 12:00~14:30, 18:00~22:30 / 土日 12:00~15:00, 18:00~22:30 (月曜定休)
    最寄り駅: BTSトンロー駅
AsiaPicks 編集部
AsiaPicks 編集部
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