ホームタイ【バンコク】年利3000%の闇金「ビッグ・ジャック777」摘発、4人逮捕

【バンコク】年利3000%の闇金「ビッグ・ジャック777」摘発、4人逮捕

出典:元記事

タイの首都バンコクで、年利3000%もの法外な利息を請求していた闇金グループ「ビッグ・ジャック777」のメンバー4人が逮捕されました。このグループは、中小企業経営者らをターゲットに、脅迫的な手口で借金を取り立てていたと報じられています。今回の摘発は、タイ警察の闇金対策センターによる捜査の一環として行われたとKhaosodが伝えています。

バンコク・ミンブリー地区で一斉検挙

タイ経済犯罪対策警察(ปอศ.)は2026年5月24日、バンコクのミンブリー地区にあるタウンハウスを急襲し、闇金グループ「ビッグ・ジャック777」のメンバー4人を逮捕しました。逮捕されたのは、タナパット容疑者(19歳)、ワンチャイ容疑者(28歳)、キティポン容疑者(44歳)、ラッタプーム容疑者(19歳)の4名で、無許可での個人向け融資業の運営と、法定金利をはるかに超える利息の請求の容疑がかけられています。

法外な高金利と脅迫的な取り立て

国家警察の闇金撲滅センター(CPN.TR)には5月初旬から、「ビッグ・ジャック777」がLINEアプリを通じて違法な高金利で融資を行い、債務者やその近親者を脅迫しているとの通報が寄せられていました。捜査の結果、このグループはFacebookページを通じて顧客を募り、「ビッグ・ジャック777」のLINEアカウントで融資のやり取りをしていたことが判明しました。主な顧客は、資金繰りに苦しみ、合法的な金融機関から融資を受けられない中小企業経営者でした。

融資の承認手続きは非常に簡単で、身分証明書や保証人も不要でした。承認されると現金が自宅まで届けられ、初期の金利は24日あたり20%(年利換算で約626%)でしたが、その後は年利3000%にまで跳ね上がっていたといいます。

被害を拡大する手口と証拠

債務者が利息を支払えなくなると、ヘルメットを着用した男たちがバイクで自宅や職場に現れ、借金の催促メッセージを書き残したり、書類を貼り付けたりしました。また、自宅前で債務者の名前を大声で呼び、周囲をうろつくなどして、債務者とその家族に恐怖を与えていたとのことです。捜査当局は、このグループが約50〜60人の債務者を抱え、システム内で1000万バーツ(約5000万円)以上の資金を循環させていたことを突き止めました。

家宅捜索では、携帯電話12台、パソコン1台、タブレット1台、ノートパソコン1台、名刺71枚、融資書類17セット、債務者リストが記載されたノートなどが押収されました。また、新規メンバーに名刺の配布方法を教える動画や、ミンブリー、ロムクラオ、周辺地域で夜間にチラシを配布する様子を撮影した動画も見つかり、証拠として押収されました。

今後の捜査とタイの金融事情

逮捕された容疑者らは全員、違法な融資と法定金利を超える利息の徴収を認めています。タナパット容疑者は債務者との連絡役を務め、他の3名はチラシの配布と取り立てを担当していました。警察は現在、背後にいる大規模な金融業者を特定し、逮捕するために捜査を拡大しています。タイでは、多くの中小企業が銀行からの融資を受けにくい状況にあり、これが闇金に頼らざるを得ない原因の一つとされています。今回の摘発は、このような社会問題を浮き彫りにしています。

AsiaPicks 編集部
AsiaPicks 編集部
タイ・ベトナム・インドネシアの最新ビジネスニュースを日本語で毎日配信。現地メディアの一次情報をもとに、日系企業・駐在員の意思決定に役立つニュースを厳選してお届けします。
RELATED ARTICLES
- Advertisment -
Google search engine

Most Popular

Recent Comments