タイのバンコクで、犯罪被害者支援クラブ会長のアッチャリヤ・ルアンラッタナポン容疑者らが、元入国管理局長官から250万バーツ(約1250万円)を恐喝したとして逮捕されました。警察の捜査により、巧妙な手口を使った組織的な犯行が明らかになったとKhaosodが報じています。警察は容疑者ら計6名に逮捕状を発行し、一連の事件の全容解明を進めています。
バンコクで発覚した著名活動家による恐喝事件
タイ警察犯罪鎮圧課(CIB)は、裁判所からの逮捕状に基づき、犯罪被害者支援クラブ会長のアッチャリヤ・ルアンラッタナポン容疑者を、バンコクのリムクローン・プラパ通り沿いのレストランで逮捕しました。同容疑者は、共犯者らと共に元入国管理局長官ワッチャラポン大佐から250万バーツ(約1250万円)を恐喝した容疑が持たれています。
捜査報告書によると、この事件にはアッチャリヤ容疑者を含む合計6名が関与しており、全員に逮捕状が発行されています。この事件は、タイ社会における犯罪と治安問題に対する懸念を再び浮上させています。
巧妙な手口:ライブ配信から交渉へ
容疑者グループの犯行手口は組織的であることが判明しています。まず、アッチャリヤ容疑者がライブ配信で被害者であるワッチャラポン大佐の職務遂行を攻撃しました。その後、元入国管理局に勤務し、ワッチャラポン大佐と同期であったカウィンサック大佐が仲介役として登場しました。
カウィンサック大佐は、自身がアッチャリヤ容疑者と個人的な知り合いであると主張し、ワッチャラポン大佐に対し「問題を解決できる」と持ちかけました。この段階で、アッチャリヤ容疑者とカウィンサック大佐、そしてアッチャリヤ容疑者の弁護士ウィパダー氏、運転手のシッティチャイ軍曹の3名がワッチャラポン大佐と接触を開始しました。
増額された要求と支払い
最初の交渉では、ライブ配信による攻撃の停止と引き換えに100万バーツ(約500万円)が要求されましたが、合意に至らず交渉は決裂しました。しかし、その後間もなく、ウィパダー弁護士がワッチャラポン大佐に電話で接触し、要求額を250万バーツ(約1250万円)に増額する形で脅迫を行いました。
2回目の交渉で、被害者は最終的に要求に応じ、指定された3名に250万バーツを支払いました。この事件は、タイにおける詐欺や恐喝の手口が巧妙化していることを示唆しており、市民は注意が必要です。
共犯者の過去の詐欺歴
さらに、仲介役を務めたカウィンサック大佐は、過去に名前を「プアン」と変更しており、北部地域で発生した協同組合詐欺事件にも関与していたことが明らかになりました。この詐欺事件による損害額は4700万バーツ(約2億3500万円)に上るとされ、現在も捜査が進行中です。共犯者の過去の犯罪歴は、今回の恐喝事件の背景にある組織的なつながりを浮き彫りにしています。


