タイ・サケーオ県で「女性をダメにする薬」として知られるアルプラゾラム約9万6千錠が国境付近で押収されました。この精神作用物質はカンボジアから密輸されようとしていましたが、運び屋の男2人は当局の追跡を逃れカンボジア側に逃走しました。地元メディアKhaosodが報じています。
サケーオ県国境での薬物押収
サケーオ県アランヤプラテート郡の特殊部隊とレンジャー部隊は、カンボジアとの国境地帯で違法物品の密輸阻止を目的としたパトロールを実施していました。その最中、国境の運河近くで、大きな灰色の箱を担いでタイ領内に侵入しようとする不審な男2人を発見しました。
当局が接近すると、男たちは箱を投げ捨ててカンボジア側に逃走し、追跡を振り切ることに成功しました。この事件は、国境地帯における薬物密輸の危険性を改めて浮き彫りにしています。
押収された薬物の詳細
現場に放置されていた箱の中身を確認したところ、精神作用物質であるアルプラゾラムが大量に発見されました。具体的には、「アクプラゾール(Axprazol)0.5ミリグラム」が480箱、「アソラン(Asolan)0.5ミリグラム」が480箱、合計960箱に及びました。1箱には100錠が入っており、総計で9万6千錠もの薬物が押収されたことになります。
これらの薬物は、タイの若者の間で「ยาเสียสาว」(女性をダメにする薬)として知られており、悪用されるケースが多発しています。この種の薬物は、意識を朦朧とさせたり、記憶を失わせたりする作用があり、犯罪に利用されることで社会問題となっています。
捜査の継続と国境の治安対策
押収されたアルプラゾラムは、アランヤプラテート税関に引き渡され、法的手続きが進められています。タイ当局は、国境を越えた薬物密輸ルートの解明と、関与者の特定に全力を挙げています。今回の大量押収は、国境警備の強化と薬物犯罪撲滅に向けた当局の取り組みの一環です。
タイとカンボジアの国境は、密輸や不法入国の温床となりやすく、治安維持が重要な課題となっています。特に、このような精神作用物質の流入は、タイ国内の治安悪化に直結するため、厳重な警戒が続けられています。


