タイ警察は、サッカーFIFAワールドカップ開催を前に、オンライン賭博サイトに対する大規模な取り締まりを強化しています。全国で70万件以上の関連URLがブロックされ、SNSを通じた賭博行為への対策も進められているとバンコクポストが報じました。
W杯前の賭博摘発強化とSNS対策
タイ王立警察のテクノロジー犯罪抑制センター副所長兼広報担当であるトライローン・ピウパン警視監は、キッタラット・パンペッチ国家警察長官が、サッカーFIFAワールドカップ開催を控えてオンライン賭博に対する全国的な取り締まりを命じたと発表しました。この動きは、オンライン賭博が「犯罪インフラ」として悪用されるのを防ぐことを目的としており、特にフットボール賭博サイトやソーシャルメディアチャネルが標的とされています。
70万件以上のURLをブロック
2025年10月1日から2026年5月20日までの期間に、警察はFacebook、LINE、TikTokなどのプラットフォーム上で賭博活動に関連する71万7,425件ものURLをブロックしました。これは、オンライン賭博の広がりと、それに対する警察の積極的な対応を示しています。
AI活用と巧妙化する手口
トライローン警視監によると、警察は賭博関連コンテンツをより迅速かつ正確に検出するため、人工知能(AI)技術を導入しています。これにより、賭博活動を促進するウェブサイトやソーシャルメディアアカウントのブロックが加速されています。また、オンライン賭博業者は、従来の「マネーミュール」と呼ばれる口座から、企業口座、PayPalサービス、国境を越えた仲介業者、さらには仮想通貨といった、より巧妙な金融チャネルへと移行していることが明らかになっています。
若年層への影響と捜査の拡大
特にワールドカップを前に、警察はフットボール賭博に特別な注意を払い、若年層がオンライン賭博に関与するのを監視し、防止するよう指示されています。5月から6月にかけては、309のオンライン賭博サイトが重点捜査対象に指定され、すでに逮捕状が発行され、一部の容疑者が拘束されています。捜査当局は関連ネットワークへの調査を拡大し続けており、組織犯罪対策の一環として、統計上の数字と実態の乖離にも着目しながら、より実効性のある取り締まりを目指しています。


