ホームタイタイ全国で村・寺院の名称変更、チェンマイやブンカーンなど6地域

タイ全国で村・寺院の名称変更、チェンマイやブンカーンなど6地域

※画像はイメージです(AI生成)

タイ内務省は、歴史や地域性を反映させるため、全国6か所の村や寺院の名称変更を承認しました。これにより、チェンマイ県の村やブンカーン県の市町村、さらにチャンタブリー、ピッサヌローク、ローイエット、シーサケートの各県にある仏教寺院の名称が変更されます。この決定は、プラチャチャート・トゥラキットが報じたもので、地域住民の意見も反映されています。

タイ全国で進む名称変更の背景

タイ内務省は、村、市町村、そして寺院を含む計6か所の名称変更を正式に承認しました。この動きは、それぞれの地域の歴史的背景、コミュニティの固有のアイデンティティ、そして地理的な適合性をより適切に反映させることを目的としています。内務省次官のアットシット・サンパンタラット氏の指示のもと、チャイワット・チュンコーソン副次官が議長を務める名称変更検討委員会で審議が行われました。

この委員会には、地方行政局、芸術局、軍事地図局、教育省といった関連省庁の代表者が参加し、厳格な基準に基づいて名称変更が検討されました。特に、法律や特定の規制に抵触しないこと、そして住民の意見が十分に反映されていることが重視されています。

チェンマイとブンカーン:行政区画の名称変更

今回承認された名称変更のうち、1つの村と1つの市町村が含まれます。チェンマイ県メーワーン郡の「バーン・パーキーティウ」村は、より美しい響きと縁起の良い意味合いを込めて「バーン・パーティウ」に改称されました。元々、「キー」という言葉が一部でネガティブな印象を与える可能性があったため、住民の要望により削除されました。

また、タイ東北部ブンカーン県セーガー郡の「タムボン・バーンシーパナー」市町村は、「タムボン・セーガー」へと変更されました。「セー」は「川や水源」、「カー」は「カラス」を意味し、この地域が豊かな水源と肥沃な土地に恵まれていることを象徴しています。新しい名称は、住民がより幸福に暮らせる理想的な地理的条件を表現しています。

全国4か所の寺院名も変更

タイ全国に点在する仏教寺院のうち、今回は4か所の名称変更が承認されました。これらの変更は、タイの仏教行政を司る国家仏教事務所からの提案によるものです。

  1. チャンタブリー県「ワット・テーププラターン」 → 「ワット・テーププラターンアティポーン」
    この寺院では、大仏「ソンデット・オンパトム・プラプットメッター」が建立され、その台座には「ワット・テーププラターン(アティポーン)」と記されていました。この「アティポーン」は「大いなる神の恵み」を意味し、住民の間で広く認識されていたため、正式名称に加えることになりました。
  2. ピッサヌローク県「ワット・ナームプン」 → 「ワット・ナムアンヌソーンワナラーム」
    「ナームプン」は「蜜」を意味しますが、寺院が位置する村の名前が「ナムアン」であったため、住民は一般的に「ワット・ナムアン」と呼んでいました。地域コミュニティの呼称に合わせ、より親しみやすい名称へと変更されました。
  3. ローイエット県「ワット・パードンケーン」 → 「ワット・パーシーモンコン」
    この古刹は元々「バーン・ドンケーン」村にありましたが、創設者であるルアン・プーカムミー・パパッサロー師が「パーシーモンコン」という縁起の良い名前を仮の僧院名として付けていました。住民投票の結果、この幸福と繁栄を意味する名称が正式に採用されることになりました。
  4. シーサケート県「ワット・サーンルアン」 → 「ワット・プラタートルアンローン」
    1982年にプラクルー・ウィブーンタムパーン師によって仏舎利を納める仏塔が建立されて以来、この寺院は仏教徒の重要な修行の場となっていました。仏塔の完成後、「プラタートルアンローン」と名付けられたことから、この名称が正式に採用されました。

名称変更がもたらす地域への影響

タイ内務省の名称変更委員会は、地名や施設名の変更提案に対し、歴史的証拠や地域の生活様式との整合性を深く分析しています。また、地域住民の意見聴取プロセスを重視し、村レベルから委員会レベルまで、多段階にわたる承認プロセスを経ています。

これは、単なる名前の変更に留まらず、地域のアイデンティティやコミュニティの絆を強化し、住民が誇りを持てるような名称を採用するための重要な行政手続きです。特に、タイでは仏教が国民統合の重要な役割を果たす国民的宗教であるため、寺院の名称変更は地域の精神的な中心地としての役割を再定義する意味合いも持ちます。

今回のタイ全国における村や寺院の名称変更は、単なる行政手続き以上の深い意味を持っています。タイの地方行政において、地名や施設名は地域の歴史、文化、そして住民のアイデンティティを強く反映するものであり、その変更はコミュニティの結束を高め、新たな発展を促す契機となることが少なくありません。特に仏教寺院の名称変更は、タイ社会における仏教の重要な位置づけを改めて示すものであり、地域住民の精神的な拠り所としての役割を再確認するプロセスとも言えるでしょう。

在タイ日本人旅行者や在住者にとっては、地名や寺院名が変更されることで、慣れ親しんだ場所の名称が変わる可能性もあります。特に、カーナビや地図アプリの更新が遅れる場合もあるため、訪問前に最新情報を確認することが重要です。この機会に、タイの地方に足を運び、新しい名前の背景にある文化や歴史に触れてみるのも、タイの魅力を深く理解するためのおすすめの体験となるでしょう。

AsiaPicks 編集部
AsiaPicks 編集部
タイ・ベトナム・インドネシアの最新ビジネスニュースを日本語で毎日配信。現地メディアの一次情報をもとに、日系企業・駐在員の意思決定に役立つニュースを厳選してお届けします。
RELATED ARTICLES
- Advertisment -
Google search engine

Most Popular

Recent Comments