タイのスコータイ県で、51歳の女性が当選したはずの1等宝くじを隣人に預けたところ、「間違いだった」と破棄される詐欺疑惑が浮上しています。販売店の証言と監視カメラの映像から、女性が実際に1等宝くじを購入していたことが確認されており、Khaosodがこの不可解な事件を報じています。
スコータイで宝くじ1等当選の詐欺疑惑
タイのスコータイ県に住む51歳のピー・カヤンさんは、自身で宝くじの確認ができないため、これまでも隣人に協力を仰いでいました。今回、友人の一人に3枚の宝くじの確認を依頼したところ、そのうち1枚(番号173770)が1等に当選していると告げられました。友人はピー・カヤンさんを抱きしめて喜び、宝くじが紛失したり盗まれたりしないよう、自分が預かることを提案。ピー・カヤンさんはその提案を受け入れ、当選券を預けました。
しかし翌日、ピー・カヤンさんが当選券を受け取りに行くと、友人は一転して「間違いだった」「数字が違っていた」と告げ、すでに宝くじを破り捨ててしまったと説明しました。ピー・カヤンさんがゴミ箱を探したところ、購入した3枚のうち2枚は回収できたものの、1等当選のはずの宝くじ173770は見つかりませんでした。
販売店主の証言と監視カメラの証拠
この事態を受けて、ピー・カヤンさんは宝くじを購入した販売店の店主ジェー・ヘン氏に相談しました。ジェー・ヘン氏は、自身の店で番号の末尾が「70」の宝くじは2枚あり、そのうちの1枚である173770をピー・カヤンさんに販売したことを明確に証言しました。また、販売時には毎回写真を撮っており、当選番号と一致する173770が写っていることも確認されています。
さらに、ピー・カヤンさんが宝くじを受け取りに来た6月1日の朝の様子は監視カメラに記録されており、販売事実の確かな証拠となっています。ピー・カヤンさんは「今回初めてこの友人に宝くじの確認を頼んだ」と話しており、隣人による詐欺の可能性が指摘されています。
貧しい生活と大金への無感覚
ピー・カヤンさんは日頃、空芯菜を1束5〜10バーツ(約25〜50円)で売って生計を立てる貧しい生活を送っています。そのため、600万バーツ(約3000万円)という1等当選金の巨大さに実感がなく、娘が「母はストレスを感じているものの、その金額の大きさを理解できていない」と説明しています。数千バーツや数万バーツでも大金だと感じる彼女にとって、数百万バーツという金額は想像を絶するものであり、この事件の悲劇性を一層際立たせています。


