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雲南省大理で環境フォーラム、タイ元副首相が「緑の発展」強調

※画像はイメージです(AI生成)

タイの元副首相ピニット・チャルソムバット氏が、中国・雲南省大理で開催された国際フォーラムで、持続可能な「緑の発展」と国際協力の重要性を強調しました。氏は環境保護が長期的な経済・社会発展に不可欠であると述べ、30カ国以上から200名を超える参加者が集まった「グローバル生態文明フォーラム」で発言。Bangkok Postが報じたところによると、大理の成功事例を世界に紹介しました。

国際フォーラムで「緑の発展」を提唱

元副首相であり、タイ・中国文化関係評議会の会長も務めるピニット・チャルソムバット氏は、5月30日に雲南省大理で開催された「グローバル生態文明フォーラム」(別名、洱海湖フォーラム)の開会セッションで講演しました。氏は、環境保全が長期的な経済的・社会的な進歩に不可欠であるとし、持続可能で緑豊かな発展を促進するための国際協力の強化を呼びかけました。

30カ国以上が参加、気候変動への対応を議論

このフォーラムには、ドイツ、フランス、日本、カタール、インド、パキスタン、ベトナム、ミャンマー、韓国、モルディブなど30カ国以上から200名を超える参加者が集まりました。ユネスコやその他の国際機関の代表者も加わり、持続可能な開発と環境保護について活発な議論が交わされました。ピニット氏は、気候変動や環境悪化は全ての国に影響を及ぼし、人類にとって脅威となる問題であるため、フォーラムの恩恵は中国だけにとどまらないと述べました。

大理市の環境保全事例とタイへの示唆

ピニット氏は、大理市を「緑の発展」の生きた模範と称賛し、その経験がタイを含む世界中の国々に貴重な教訓を提供すると指摘しました。近年、大理市はFacebookページ「This is Dali」を通じてタイの視聴者にも広く知られるようになり、その美しい自然景観、地元のライフスタイル、文化、歴史、料理、観光名所が紹介されています。このプラットフォームは、タイ人の間で大理への認識を高め、多くの人々が中国を深く理解するための重要な窓口となっていると氏は語りました。

半世紀にわたる環境保護の成果

ピニット氏は過去50年間で目撃した変化を振り返り、大理市の環境保全への取り組みを高く評価しました。蒼山山脈と洱海湖の保護を例に挙げ、生態系の保全がいかに長期的な繁栄と人々の生活の質の向上を支えるかを示しました。フォーラムでは、環境に優しい農業技術、生態系ガバナンス、国際協力、人的交流、そして将来世代のための持続可能な都市開発に焦点が当てられました。

タイと中国の連携、地域経済への影響

タイと中国は、長年にわたり経済的・文化的な結びつきを強化してきました。特にASEAN地域では、中国の「一帯一路」構想によるインフラ投資が活発であり、タイもその恩恵を受けています。今回のフォーラムでの「緑の発展」への言及は、今後の地域開発において環境側面がこれまで以上に重視されることを示唆しています。タイ政府も経済と環境の好循環を成長戦略の柱に掲げており、グリーン社会の実現に最大限注力する方針です。このような国際的な連携は、持続可能な経済成長と社会課題の解決に貢献し、タイの住民生活や日系企業の事業戦略にも影響を及ぼす可能性があります。

このイベントは、中国国務院新聞弁公室、雲南省人民政府、中国公共関係協会が共同で主催しました。

今回のタイ元副首相による「緑の発展」強調は、タイがASEAN地域における持続可能な開発の推進役として、中国との連携を一層強化していく構造的な背景を示唆しています。JICAや豊田通商などの日本企業も、ASEAN地域での経済協力において環境と経済の両立を重視しており、タイ政府もこの国際的な潮流に沿った政策を推進しています。

在タイ日本人や日系企業にとっては、この動きは新たなビジネス機会と同時に、環境規制の強化といった事業環境の変化をもたらす可能性があります。例えば、環境に配慮した製品開発やサプライチェーンのグリーン化、再生可能エネルギーへの投資などが企業の競争力を高める重要な要素となるでしょう。また、都市開発やインフラ整備においても、環境アセスメントの厳格化が進むことが予想され、これらへの対応が不可欠となります。

AsiaPicks 編集部
AsiaPicks 編集部
タイ・ベトナム・インドネシアの最新ビジネスニュースを日本語で毎日配信。現地メディアの一次情報をもとに、日系企業・駐在員の意思決定に役立つニュースを厳選してお届けします。
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