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サムットプラカーン県、高齢者向け複合施設「シニアコンプレックス」2030年完成へ

※画像はイメージです(AI生成)

タイ財務省管財局は、サムットプラカーン県で進められている高齢者向け総合施設「シニアコンプレックス」プロジェクトについて、ラマティボディ病院と連携し、2030年の完成を目指すと発表しました。建設コストの高騰や請負業者問題による遅延がありましたが、プロジェクトの詳細を調整し、閣議承認を得る方針です。Prachachatが報じました。

サムットプラカーン県で進む高齢者向け複合施設プロジェクト

タイでは急速な高齢化が進んでおり、高齢化率は13%に達するなど、高齢者ケアは社会的な課題となっています。このような背景のもと、タイ財務省管財局(タナラック局)とラマティボディ病院は、サムットプラカーン県の国有地で高齢者向け総合住宅施設「シニアコンプレックス」の建設を推進しています。タナラック局のアクラルット・ソンタヤノン局長は、ラマティボディ病院の経営陣と協議し、プロジェクトを継続することで合意したと明らかにしました。

このプロジェクトは、タナラック開発資産会社(タナラック・プロパティ・デベロップメント、略称:タパサ)がラマティボディ病院医学部と協力して進めるもので、高齢者が安心して暮らせる住環境と医療サービスを一体的に提供することを目指しています。

建設遅延と新たな調整:2030年完成へ

シニアコンプレックスのプロジェクトは、すでに6年間進行しています。敷地は2つの区画に分かれており、一方の区画ではラマティボディ病院が病院施設と高齢者向け住宅の建設を担当しています。しかし、この区画では基礎工事が約20%完了した時点で、請負業者の問題により建設が中断していました。今後、閣議で承認されれば、ラマティボディ病院は新たな請負業者を選定し、建設を再開する予定です。

もう一方の区画では、タパサが高齢者向けコンドミニアムの建設を担当しています。当初は6棟800ユニットが計画され、先行予約も行われていましたが、過去6年間で予約の約20%がキャンセルされています。タパサ担当のコンドミニアムはラマティボディ病院側の建設と並行して進められるため、現時点では着工していません。閣議承認後、タパサもプロジェクトを再開し、将来的には需要に応じて規模を拡大する可能性も示唆されています。完成は2030年を予定しています。

価格調整と入居資格年齢の引き下げ

アクラルット局長は、建設コストの高騰により、住宅価格の調整が必要になると述べています。既存の予約者には、新しい条件で予約を継続するかどうかの優先権が与えられます。また、入居資格の条件も変更され、これまでの60歳から55歳に引き下げられることになりました。これは、タイにおける高齢化の進展に対応し、より幅広い層の高齢者が早期からサービスを利用できるようにするための重要な変更点です。

全国展開も視野に:タイの高齢者ケア戦略

タナラック局は、ラマティボディ病院との連携プロジェクトに加えて、全国各地の国有地を活用した独自の高齢者住宅プロジェクトも推進しています。これらのプロジェクトでは、地域の保健センターや病院の近くに施設を配置することで、緊急時の医療連携を強化し、包括的な高齢者ケアシステムを構築することを目指しています。シニアコンプレックスは、高齢者がコンドミニアムで生活し、体調が悪くなった際にはラマティボディ病院のシニアコンプレックスでケアを受け、重症の場合は病院へ搬送されるという、段階的な医療連携が特徴です。

これらの取り組みは、タイが直面する高齢化社会の課題に対し、政府が積極的にソリューションを提供しようとする姿勢を示しています。特に、都市近郊での医療連携型住宅は、今後の高齢者向け居住トレンドとして注目されるでしょう。

編集部の視点

タイはASEAN諸国の中でも特に高齢化が進行しており、高齢者ケアの需要は高まる一方です。今回のシニアコンプレックスは、単なる高齢者住宅ではなく、医療機関と連携した複合施設として、この社会課題に対する具体的な解決策を提示しています。しかし、公共事業における請負業者問題やコスト高騰といった課題も浮き彫りになっており、プロジェクトの円滑な進行には政府と民間企業のより一層の連携強化が不可欠と言えるでしょう。

このニュースは、在タイ日本人にとっても、将来的な居住の選択肢を考える上で興味深い情報です。特に、入居資格年齢が55歳に引き下げられたことで、より早期からの検討が可能になります。日本の介護保険制度とは異なるタイの高齢者ケアの進化は、今後の社会保障制度のあり方を考える上でも注目すべき動きです。

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AsiaPicks 編集部
AsiaPicks 編集部
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