米カリフォルニア州オレンジ郡ガーデングローブで、有害化学物質メチルメタクリレートの貯蔵タンクから漏洩が発生し、周辺住民約4万人に避難命令が出されました。5月24日、消防当局はタンクに新たな亀裂を発見し、これが内部の圧力を緩和する可能性を示唆しているとVnExpressが報じています。
有害化学物質漏洩と緊急避難
カリフォルニア州オレンジ郡のガーデングローブで、容量26,500リットルのメチルメタクリレート(MMA)貯蔵タンクから漏洩が発生しました。この事態を受け、5月22日には周辺の約4万人の住民に対し、有毒ガス拡散の危険性から避難命令が発令されました。人口密集地域での化学物質事故は、住民の安全に大きな懸念を投げかけています。
タンクの亀裂と冷却作業
オレンジ郡消防庁のTJ マクガバン代理責任者は、5月24日にタンクで発見された亀裂について、「内部圧力を部分的に解放するのに役立つ可能性がある」と述べました。消防隊はタンクの過熱による壊滅的な爆発の懸念を軽減するため、継続的に水を噴射して冷却作業を行っています。専門家チームは、状況を慎重に分析しており、「望ましい結果には達していないが、これは正しい方向への一歩だ」とコメントしています。
メチルメタクリレートの危険性
メチルメタクリレート(MMA)は、揮発性で引火性の高い液体で、主にプラスチック製造に使用されます。米国環境保護庁(EPA)によると、MMAは皮膚、目、粘膜への刺激を引き起こすほか、高濃度または長期間の接触により、呼吸器系や神経系に影響を及ぼす可能性があります。このため、漏洩は公衆衛生上、深刻な脅威となっています。
現在の状況と周辺への影響
5月24日現在も、避難した住民は自宅に戻ることができておらず、一部の避難所が一時的な住居を提供しています。現場から約8km離れた人気テーマパーク「ディズニーランド」の当局は、施設は「通常通り営業を継続している」とし、状況を厳密に監視していると発表しました。オレンジ郡保健局のレジーナ・チンシオ=クウォン局長は、広範囲にわたる封鎖区域の設定は、必要な予防措置であると強調しています。


