タイ・バンコクで、著名なトーン・バーンケー氏が、警察幹部によるメディアでの発言が名誉毀損にあたるとして、首相に対し調査を求める請願書を提出しました。この請願は、警察幹部がバーンケー氏を「チンピラ泥棒」と表現したことによるもので、同氏の生計にも深刻な影響を与えているとされています。Khaosodの報道によると、政府の苦情受付センターで複数の関連する訴訟についても請願が行われました。
警察幹部の発言が発端、著名人が首相に直訴
2026年5月19日、著名なトーン・バーンケーことトーン・トン・スッカエン氏が、パニャー・クラーイパックディーグン氏(通称ヌーム・ナコーンパトム)とジェーン・ピヤタット氏と共に、バンコクにある政府の苦情受付センターを訪れました。政府の苦情受付センターは、市民の権利保護のための重要な窓口です。彼らは、首相に対し、警察官僚委員会(カトール)委員長として、警察捜査中央局副司令官であるチャルーンキアット・パーンゲーオ少将の発言を調査するよう求める請願書を提出しました。
「チンピラ泥棒」呼ばわりで名誉と生計に深刻な影響
トーン・バーンケー氏は、以前から適切な手続きを経て苦情を申し立てていたにもかかわらず、チャルーンキアット少将がメディアのインタビューやテレビ番組で、自身を「敵対的」な人物として言及したと主張しています。特に、少将が「チンピラ泥棒」という表現を用いたことで、社会からの評価が著しく損なわれ、正当な職業活動や日常生活にまで悪影響が及んでいると訴えました。
バーンケー氏は、「正式な告発はまだ何も受けていないのに、このような発言がなされると、社会が事前に私を犯罪者だと判断してしまう可能性があります」と述べ、首相に対し、国家警察を監督する立場として、部下の発言が中立性を保ち、法的な判断が下されていない市民に影響を与えないよう、その行動を調査するよう求めました。
重傷事件や巨額小切手訴訟も関連
同時に、パニャー・クラーイパックディーグン氏(ヌーム・ナコーンパトム)も、2068年初頭に脳に重傷を負った暴行事件に関する請願書を提出しました。彼は、この事件が金銭問題に関係しており、トーン・バーンケー氏と同じ債権者グループと関連があると考えています。
また、ジェーン・ピヤタット氏は、6500万バーツ(約3億2500万円)相当の小切手訴訟について首相に調査を求めました。この訴訟もトーン・バーンケー氏のグループと同じ相手方との紛争であり、ジェーン氏は捜査段階での情報操作を懸念しています。さらに、2069年9月にはタイスポーツ庁(SAT)長官のポストに応募する計画があり、今回の件が嫌がらせによって機会を奪われることを恐れていると述べました。
政府の対応とタイの司法への影響
これらの請願書は、首相府副事務次官のノッパコーン・ブンケーオ氏によって受理されました。ノッパコーン氏は、受け取った内容を首相に提出し、今後の手続きを進める意向を示しました。今回の請願は、タイにおける公務員の職務遂行の公平性に対する国民の懸念を浮き彫りにしています。


