タイ・スリン県で、森林産物採取中に誤ってカンボジア領内に越境し拘束されていたタイ人男性が、当局の調査により越境の事実を認めた。この男性は4月にカンボジア軍に身柄を拘束され、一時ソーシャルメディア上で誤情報が拡散し混乱を招いていた。タイ第2軍管区の発表とKhaosodの報道によると、男性は両国軍の連携で解放され、住民に国境付近での活動に注意を呼びかけている。
国境誤認越境の経緯と解放
タイのスリン県カプチュン郡チョンターリアン国境検問所付近で、タイ人村人のヨット・サイノイ氏が森林産物を採取中にカンボジア領内に迷い込み、4月15日にカンボジア軍に拘束されました。
この件に関して、SNSでは「カンボジア軍がタイ領内でタイ人を逮捕した」という誤った情報が拡散し、住民の間に混乱が生じたため、タイ第2軍管区スリナリー任務部隊が調査を開始しました。
タイとカンボジア両国の軍当局による連携の結果、ヨット氏は5月15日に無事解放され、タイに帰国しました。
現地調査で越境経路を特定
タイ第2軍管区は、部隊を派遣してヨット氏が拘束された場所と経路の現地検証を行いました。この調査にはヨット氏と彼の21歳の息子も同行し、記者団の前で実際に歩いて事実確認が行われました。
軍当局の調査によると、ヨット氏は有刺鉄線フェンスやタイ軍の監視地点を越えてカンボジア領内に入っており、バイクを停めた場所からおよそ5キロメートルほど進んでいたと推定されています。ヨット氏は当初、自身が国境を越えたかどうか確信がなかったものの、当局が示した国境標識や地図、ルートを確認し、誤ってカンボジアに入ったことを認めました。
国境警備強化と住民への警告
ヨット氏は、自身の無事帰還に協力してくれたタイ当局に感謝の意を表明し、国境付近で森林産物を採取する地元住民に対し、さらなる注意を払うよう強く求めました。
軍当局は、今後同様の事件が発生するのを防ぎ、国境地域の公共の安全を向上させるため、国境沿いに追加の有刺鉄線フェンスを設置する予定であると発表しました。


