ホームタイアジアニュース 2026/5/15

アジアニュース 2026/5/15

出典:元記事

タイ中部チャチューンサオ県で、1杯わずか10バーツ(約50円)という破格のタイラーメンを提供する老舗店が話題を集めています。「クウェッティオ・ムー・ボーラーン・シーワン」は、30年以上にわたり地元住民や観光客に愛され続けており、その驚きの価格と変わらぬ美味しさが多くの人々を惹きつけているとThe Thaigerが報じました。

チャチューンサオの隠れた名店「シーワン」

タイ中部チャチューンサオ県にある「クウェッティオ・ムー・ボーラーン・シーワン」は、運河沿いのノスタルジックな雰囲気が漂う「ナコンヌアンケート市場」内に店を構える老舗です。この店は、1杯10バーツ(約50円)という驚きの価格でタイラーメンを提供しており、特別盛りでも20バーツ(約100円)という手頃さで知られています。

現在の経済状況を考慮すると、この価格はまさに破格のサービスと言えるでしょう。店主のシーワンさん(69歳)は、30年以上にわたりこの味と価格を守り続けており、その間、通常のラーメンは5バーツから8バーツ、そして現在の10バーツへとわずかに値上げしたのみです。

経済逆境に立ち向かう店主の思い

シーワンさんがこの低価格を維持し続ける理由には、深い思いがあります。彼女は、家賃がかからない自前の店舗であることや、低所得者層の人々を助けたいという強い願いから、現在も10バーツで提供し続けることを決意しています。「20バーツあればお腹いっぱいになれるようにしたい」という言葉からは、地域社会への貢献を重視する姿勢が伺えます。

この店のもう一つの魅力は、甘くまろやかな独自のスープが特徴です。豚肉のつみれ(ムーバチョー)が溶け込んだスープは、多くの客を虜にし、特にバンコクからの観光客も多く訪れます。中には夫婦で14杯ものラーメンを注文する常連客もいるほど、その味は唯一無二と評判です。

観光客を魅了する古き良き市場の雰囲気

ナコンヌアンケート市場は、かつては多くの観光客で賑わっていましたが、新型コロナウイルス感染症の影響で一時的に活気が失われました。しかし、ナコンヌアンケート準市町村長のスラキット・アタシリパンヤー氏は、観光客を呼び戻すため、市場の景観改善と新たな写真スポットの設置を進めています。

これにより、観光客は昔ながらの運河沿いの生活を体験し、地元の特産品を楽しみながら、シーワンさんの絶品タイラーメンを味わうことができます。このような取り組みは、市場の活性化だけでなく、地域経済の活性化にも繋がるとして期待されています。

タイでは、経済発展が進む一方で地域や所得層による経済格差が依然として存在しており、低価格で質の高い商品やサービスを提供する店舗は、地域住民の生活を支える上で重要な役割を担っています。特に、家賃などの固定費がかからない個人経営の店舗は、経済的な困難に直面する人々にとって、手頃な価格で食事を提供し続けることが可能となる構造的な背景があります。

物価上昇が続く昨今のタイにおいて、10バーツで満足のいく食事を提供し続ける「クウェッティオ・ムー・ボーラーン・シーワン」のような存在は、在タイ日本人にとっても興味深いものです。観光の際には、このようなローカルな名店を訪れることで、タイの奥深い食文化と地域社会の温かさに触れる貴重な体験ができるでしょう。地元の人々の日常に溶け込み、本物のタイを感じる旅の醍醐味を味わってみてはいかがでしょうか。

  • ナコンヌアンケート市場 (Talad Boran Nakhon Nueang Khet)
    住所: Muang Chachoengsao District, Chachoengsao 24000, Thailand
    営業時間: 店舗により異なるが、週末は特に賑わう
AsiaPicks 編集部
AsiaPicks 編集部
タイ・ベトナム・インドネシアの最新ビジネスニュースを日本語で毎日配信。現地メディアの一次情報をもとに、日系企業・駐在員の意思決定に役立つニュースを厳選してお届けします。
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