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バンコク・サトーンに白翡翠製タイホンゴン廟が開所

出典:元記事

バンコクのサトーン地区に、タイ最大級となる白翡翠製のタイホンゴン像を安置する「タイホンゴン白翡翠廟」が新たに開所しました。この壮麗な仏教施設は、慈善事業で知られるポルテクタン財団が国王ご生誕72周年と財団設立110周年を記念して建設したもので、2026年5月20日には国王夫妻がご臨席のもと開所式が執り行われました。Khaosodが報じたところによると、この廟はタイ国内外からの信仰を集める新たな観光名所となることが期待されています。

バンコク中心部に佇む新たな信仰の象徴

バンコクの賑やかなサトーン地区に、約6,700平方メートルもの広大な敷地を誇る「タイホンゴン白翡翠廟」が誕生しました。この地は120年以上にわたる歴史を持つ聖地であり、タイ国内外から集まる人々の信仰の拠点となることが期待されています。廟は、タイの社会福祉に大きく貢献してきたポルテクタン財団によって、国王陛下ご生誕72周年および財団設立110周年の記念事業として建設されました。その中心には、タイ国内でも有数の大きさを誇る白翡翠製のタイホンゴン像が安置されており、その存在感は訪れる人々を圧倒します。

国王夫妻もご臨席、歴史と慈善が紡ぐ物語

2026年5月20日には、タイ国王夫妻がこのタイホンゴン白翡翠廟の開所式にご臨席され、施設名を賜るとともに、縁起の良い傘松の木をご植樹されました。ポルテクタン財団のウィチット・チンウォンワラクル副理事長は、「当財団は、タイホンゴン師の『階級や宗教を問わず社会を助ける』という理念を受け継ぎ、『命を救い、命を守り、命を創造する』という誓願のもと、慈善活動の橋渡し役を担っています」と語りました。この廟の建設は、1899年に710人の華僑が共同で土地を購入し、亡くなった人々のための共同墓地「ワット・ドン墓地」を設立した歴史的な背景に深く根ざしています。この墓地が、現在のポルテクタン財団の活動の原点となりました。

精巧な潮州様式が織りなす建築美

中国学の独立研究者であり、大乗仏教の専門家でもあるセータポン・ジョンサグアン博士は、この廟の建築について「古代潮州様式の中国建築芸術に基づいている」と説明しています。建物の構造は鉄筋コンクリートで、木彫りや石彫りで精巧に装飾されています。廟の最も重要な部分である2階建ての本殿には、タイでも最大級の白翡翠から彫られたタイホンゴン師の像が安置されています。この像は3つの白翡翠の石からなる祭壇の中央に位置し、総高5.1メートル、総重量51.5トンにも及び、その壮麗さは見る者を魅了し、タイホンゴン師の精神的な意味合いに満ちています。

数々の神々が鎮座する聖域

タイホンゴン師の像の右側には、白翡翠から彫られた地蔵菩薩(クシティガルバ)が鎮座し、苦しみの輪廻から人々を救うという大願を象徴しています。左側には、同じく白翡翠から彫られた観音菩薩(アヴァローキテーシュヴァラ)が安置されており、慈悲と救済の誓願を体現しています。これら二大菩薩の存在は、この廟の信仰、大いなる慈悲、そして人類への奉仕という側面を完璧に補完しています。さらに、北と南の祭壇には、玄天上帝(トゥア・ラオイア)、文昌帝君(ブン・チェン・ティア・クン)、媽祖(マー・ジョウ)、城隍爺(シア・ウン・クン)など、計8柱の神々が祀られており、それぞれの神々が持つ祝福と守護の力がこの聖域に満ちています。

紫禁城の金箔が輝く壮麗な内部装飾

廟の内部は、中国の宮殿建築の威厳ある美しさを完璧に再現しています。梁や柱、木造構造には、明・清王朝時代の皇帝の象徴である五爪の龍の模様が施されています。特徴的なのは、伝統的な格天井と、精巧に彫り重ねられたクスノキのドームです。そして、その壮麗な装飾の仕上げには、北京の紫禁城で使用されているものと同じ色合いの金箔が用いられています。壁の上部全体には、仏教の歴史、道徳的教訓、重要な神々の伝説、そしてタイホンゴン師の生涯を描いた35点の白翡翠の絵画が飾られています。中央には16本の金の柱が立ち、力強く雲間を駆ける双龍の模様が、縁起と繁栄の願いを細部にまで込めて表現されています。

ポルテクタン財団のウィチアン・テチャパイブーン理事長は、この「タイホンゴン白翡翠廟」が、信仰深い人々が祝福を求め、南中国の貴重な美術建築を学ぶ聖地として、2026年5月25日より毎日午前7時から午後6時まで一般公開されることを発表しました。

バンコク中心部に誕生した「タイホンゴン白翡翠廟」は、単なる宗教施設以上の意味を持っています。タイ社会において、仏教、イスラーム、キリスト教、民間信仰など多様な宗教が共存していますが、特に中国系タイ人の間では、先祖供養や慈善活動に深く根ざした民間信仰が強く、ポルテクタン財団のような団体がその中心的な役割を担っています。この廟は、そうした社会構造の中で、信仰と慈善がどのように結びつき、大規模なプロジェクトとして具現化されるかを示す好例と言えるでしょう。

この廟がバンコクの新たなランドマークとなることは間違いありません。在タイ日本人にとっても、単なる観光スポットとしてだけでなく、タイの多文化社会、特に中国系文化と慈善活動の歴史に触れる貴重な機会となるでしょう。精巧な建築美や、無料でお守りや線香が提供されるというオープンな姿勢は、観光客を引きつけるだけでなく、地域社会との共生を重視するタイならではの文化的な配慮が感じられます。タイの宗教施設は、信仰の場であると同時に、地域コミュニティの拠り所であり、歴史や文化を伝える役割も果たしているのです。

  • おすすめスポット:
  • タイホンゴン白翡翠廟(ศาลเจ้าไต้ฮงกงหยกขาว)
  • 住所: Sathorn Rd, Yannawa, Sathorn, Bangkok (サトーン通りヤンナワー、サトーン区)
  • 開館時間: 毎日 7:00〜18:00
  • アクセス: MRTルンピニー駅からタクシーで約10分
AsiaPicks 編集部
AsiaPicks 編集部
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