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バンコクのバーチャル銀行CLICX、縁起の良い口座番号予約開始

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タイ初のバーチャル銀行「CLICX(クリックス)」が、顧客が自由に口座番号を選べる画期的なサービスをバンコクで開始しました。縁起の良い数字や携帯電話番号の下7桁に合わせた番号を、2026年6月2日から17日まで予約できます。この取り組みは、デジタル化が進むタイの金融市場に新たな選択肢を提供するもので、Prachachat.netが詳細を報じています。

タイ初のバーチャル銀行CLICXが始動

タイで初めてとなるバーチャル銀行「CLICX(クリックス)」が、その画期的なサービスで注目を集めています。特に注目されるのは、顧客が自由に口座番号を選べる「選べる口座番号」機能です。これは単なる利便性だけでなく、タイの人々の文化や信仰に根ざした「縁起の良い数字」を重視する傾向に応えるものです。CLICXは、金融サービスが顧客の生活に寄り添うべきだという理念のもと、多様なニーズに応える柔軟な金融体験の提供を目指しています。

「選べる口座番号」の魅力と予約方法

CLICXの「選べる口座番号」機能では、顧客が自身の好みに合わせて口座番号を設定できます。具体的には、金運や仕事運、恋愛運を高めるとされる縁起の良い数字、ゾロ目、連番、または自身の携帯電話番号の下7桁や下4桁に合わせた番号を選択可能です。このサービスは、タイのデジタル金融包摂を推進する一環として、より多くの人々がパーソナライズされた金融サービスにアクセスできるように設計されています。

口座番号の予約は、2026年6月2日午前6時から2026年6月17日正午までの期間限定で受け付けられます。予約は、タイ政府の電子ウォレットアプリ「パオタン(Pao Tang)」、または通信大手AISのアプリ「myAIS(マイエーアイエス)」を通じて行われます。利用資格は、タイ国籍を持つ15歳以上で、各アプリの最新バージョンへのアップデートと本人確認が完了していることが条件です。

CLICX口座番号の予約手順(7ステップ)

CLICXの口座番号予約は、以下の7つの簡単なステップで完了します。

  1. 「パオタン」または「myAIS」アプリで、CLICXのバナーまたはボタンをタップし、PINコードを入力してデータ利用に同意します。
  2. 利用規約と条件を読み、理解した上で申し込みます。
  3. 顔認証を行い、アプリの指示に従います。
  4. 口座番号予約に関する同意事項とプライバシーポリシーを確認し、「確認」をタップします。
  5. 携帯電話番号とOTP(ワンタイムパスワード)を入力します。
  6. 希望する口座番号のタイプを選択し、予約手順を進めます。
  7. 予約が成功したら、確認画面のスクリーンショットを保存できます。

予約できる口座番号の選択方法は3種類あります。携帯電話番号の下7桁を使用する方法、CLICXが提供するカテゴリーから選ぶ方法、そして好きな下4桁を指定して検索する方法です。ただし、システムが提供する番号から選択する必要があり、予約は早い者勝ちとなります。

予約の重要事項と注意点

CLICX口座番号の予約にはいくつかの重要な注意点があります。まず、予約は1人1口座のみで、自身の名義で口座開設することを前提としており、商業目的での利用は禁止されています。一度予約を確定すると、変更やキャンセル、別の番号の選択はできません。予約が完了したと見なされるのは、CLICXミニアプリ(パオタンまたはmyAIS内)またはSMSで確認通知を受け取った場合のみです。

最も重要なのは、口座番号の予約が口座開設そのものではないという点です。予約が完了した後、指定された期間内に口座開設手続きを完了しない場合、予約した番号は自動的に失効し、他の顧客に開放されてしまいます。万が一、予約番号が失効しても、キャンペーン期間中であれば再度予約に挑戦できますが、キャンペーン終了後はシステムが自動的に口座番号を割り当てることになります。

CLICXが目指す「柔軟な金融体験」

CLICXの最高経営責任者(CEO)であるスポン・スントーンローヒット氏は、CLICXが顧客一人ひとりの異なるニーズに応える柔軟な金融体験を提供すると強調しています。同氏は、良い金融商品は顧客がシステムに合わせるのではなく、顧客の現実の生活に理解され、結びつくように設計されるべきだと語っています。

CLICXが最初に提供する商品は預金です。スポン氏は、まとまった資金を持つ顧客には金利が魅力的である一方、多くのタイ人は働きながら貯蓄しているため、預金を通じて日常生活の費用削減に貢献できるサービス(例:無料インターネット、無料コーヒー、ガソリン割引など)が重要だと考えています。今後、預金商品に続いて融資商品も順次導入される予定です。

タイのデジタル金融包摂を推進

CLICXの事業戦略は、初期段階で顧客を獲得するためにシステムの安定性とスムーズな利用体験を最優先することです。預金金利については現在検討中ですが、市場に悪影響を与えず、経済システムの持続可能性に貢献する「価値ある」ものを提供すると約束しています。また、タイにおける家計債務問題への懸念も踏まえ、慎重な融資姿勢を取りつつも、顧客を深く理解することで、その負担軽減に貢献できると自信を示しています。

タイでは、2019年時点でモバイル普及率が186.2%とASEAN地域で最も高く、デジタル関連技術の導入が非常に進んでいます。このような背景から、CLICXのようなバーチャルバンクの登場は、デジタルソリューションを通じた金融包摂をさらに推進し、より多くの人々が現代的な金融サービスにアクセスできる社会を構築する上で重要な役割を果たすと期待されています。

タイの金融サービスがデジタル化を加速する中で、CLICXのようなバーチャルバンクの登場は、在住日本人にとっても注目すべき動向です。特に、従来の銀行とは異なる柔軟なサービスは、タイでの生活やビジネスにおける金融体験を大きく変える可能性があります。

タイではモバイル普及率が非常に高く、デジタル金融包摂への取り組みが国策として進められています。CLICXの「選べる口座番号」のようなユニークな機能は、単なる利便性だけでなく、文化的な要素や個人のニーズに応えることで、デジタル金融サービスへの参加を促し、より多くの人々が金融システムにアクセスできる社会を構築しようとするタイ社会の構造的な変化を示唆しています。

AsiaPicks 編集部
AsiaPicks 編集部
タイ・ベトナム・インドネシアの最新ビジネスニュースを日本語で毎日配信。現地メディアの一次情報をもとに、日系企業・駐在員の意思決定に役立つニュースを厳選してお届けします。
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