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【ダナン・ソンチャ半島】崖と海での複合救助訓練を実施

出典:元記事

ベトナム中部ダナン市のソンチャ半島で、崖からの滑落者救助と海での遭難者救助を想定した大規模な複合訓練が実施されました。この訓練は、観光客が集中する地域での特殊な事故発生時の対応能力向上を目指し、ダナン市警察の消防・救助隊によって行われたものです。VnExpressが報じました。

ソンチャ半島での複合救助訓練

今回の救助訓練は、ダナン市警察消防・救助隊がソンチャ半島で実施しました。この訓練は、近年増加傾向にあるベトナム国内での自然災害や観光地での事故に対応するため、隊員たちの連携能力と技術力を高めることを目的としています。特に、ソンチャ半島のような険しい山岳地帯と海岸線が隣接する特殊な地形での救助活動に焦点を当てていました。

崖からの滑落者救助シナリオ

訓練の最初のシナリオでは、リンウン寺近くの岩場で観光客が写真を撮っていた際に、地滑りが発生し、一人が約25メートル下の崖に滑落したという状況が設定されました。滑落者は多発性外傷で意識不明の状態を想定。現場は滑りやすい崖と強い波に阻まれ、周囲の観光客や親族は救助に近づくことができませんでした。

通報を受けた救助隊は、迅速に山中を駆け抜け、急な崖にロープを固定して現場に接近。グエン・フイ・リン少佐が無線で指揮を執り、隊員たちはUNI5ハーネスとペツル社製減速器などの専門装備を使い、安全に崖を降下しました。負傷者(50kgの人形)に到達後、健康状態を確認し、副子で固定して応急処置を施しました。

その後、負傷者はストレッチャーに乗せられ、滑車システムと三脚サポートを組み合わせた方法で、上のチームがロープを引き上げ、下の隊員がストレッチャーを押し上げるという連携プレーで、約40度の傾斜を持つ崖を約15分かけて引き上げられました。負傷者は無事安全地帯に運ばれ、専門の救急車で病院へ搬送されたという想定で、このシナリオは完了しました。

海での遭難者救助シナリオ

崖での救助が完了するや否や、すぐに次の緊急事態が発生しました。近くでチームビルディングをしていた8人グループが離岸流に巻き込まれ、岸から40メートル以上沖に流されたという想定です。指揮官は直ちに第2の救助活動への移行を指示しました。

救助隊員はライフジャケットと安全ロープを装着して荒波の海へ飛び込み、遭難者を救助に向かいました。遭難者には緊急ライフジャケットを着させ、背泳ぎの技術で岸まで引き戻しました。岸辺では、待機していた他の隊員が心肺蘇生や人工呼吸を施しました。さらに、河川消防・救助隊のダイバーチームも動員され、専門の潜水装備で海中を捜索し、50kgの人形4体を安全に岸に引き上げました。

訓練の成果とベトナムの防災体制

今回の訓練は、ソンチャ半島のような険しい地形特有の事故に迅速かつ的確に対応するための、部隊間の連携能力と技術戦術を向上させる上で非常に有益でした。これらの訓練は、ベトナムの防災セクター戦略の一環として、災害対策能力の向上に寄与していると言えます。

ダナン市警察消防・救助隊は、ソンチャ半島での訓練以前にも、大規模な超高層ビルや商業施設での火災・救助訓練を数多く実施してきました。そこでは、最新のはしご車やクレーン車、自律型消火ロボットなどが活用され、数百人規模の参加者による大規模なシミュレーションが行われています。ベトナムでは、2014年に施行された防災法に基づき、中央レベルから地方省レベルまで災害対策および捜索救助体制が整備されており、このような実地訓練を通じてその能力を着実に強化しています。

AsiaPicks 編集部
AsiaPicks 編集部
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