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ホーチミン不動産、土地価格決定遅延で停滞

※画像はイメージです(AI生成)

ホーチミン市では、50年間の土地賃貸契約にもかかわらず、地価決定の遅れが複数の不動産プロジェクトを停滞させています。この問題は、ベトナムの複雑な土地法制度に起因し、開発事業者にとって大きなボトルネックとなっていることが明らかになりました。トゥオイチェの報道によると、政府に対し、この状況の速やかな解決が提言されています。

ホーチミン不動産開発を阻む「地価決定」の壁

ベトナム経済の中心地、ホーチミン市で、複数の大規模不動産プロジェクトが、50年間の土地賃貸契約を結んでいるにもかかわらず、土地価格の決定が遅延しているため停滞しています。この問題は、開発事業者に多大な事業コストと不確実性をもたらし、不動産市場全体の健全な発展を阻害していると指摘されています。特に、高層アパートや商業施設の建設を伴うプロジェクトでは、資金計画の遅れが深刻な影響を及ぼしています。

50年賃貸契約、進まぬ価格設定の背景

土地の賃貸借期間が50年と長期にわたるにもかかわらず、その土地の価格が確定しない背景には、ベトナム独自の複雑な土地法制度があります。2024年土地法の改正では、計画、地価、土地取得、補償、支援、再定住における「ボトルネック」の解消が目指されていますが、実際の運用には依然として課題が残っています。過去には、1997年に施行された「ベトナム建築基準法」や、2008年に改定された土地収用に関する法律など、幾度となく法整備が重ねられてきましたが、法的不確実性や不透明性、予見不可能性が完全に払拭されたとは言い難い状況です。特に施行細則の遅れや不備が、現場での混乱を招いています。

ベトナム土地法制度の複雑性と投資への影響

ベトナムでは、WTO加盟時のコミットメントには明確な規定がなかったものの、国内法により外国人投資家の不動産進出を認めています。しかし、土地使用権の抵当権取得に関する外国銀行の支店のケースなど、法制度の解釈や運用に曖昧さが残ることが、新たな投資をためらわせる要因となっています。今回の地価決定の遅延問題も、こうした法制度の不備が一因であり、開発事業者は長期的な投資計画を立てにくい状況にあります。政府は、投資プロジェクトにおける土地利用計画の承認プロセスを簡素化し、地価決定の迅速化を図ることで、国内外からの投資を促進したい考えです。

在住日本人・日系企業への影響と今後の展望

ホーチミン市を含むベトナムの不動産市場は、経済成長に伴い活況を呈していますが、このような土地法制度の課題は、在住日本人や日系企業が不動産投資や事業展開を検討する上で重要なリスク要因となります。特に、工場用地の確保や商業施設の開発においては、土地価格の変動リスクだけでなく、契約から実行までの期間が不透明になることが経営判断に大きな影響を与えます。ベトナム政府は、これらの「ボトルネック」を解消し、より透明性の高い投資環境を整備することが急務とされており、今後の法改正や運用改善が注目されます。地価決定プロセスの迅速化は、アパート価格の安定化にも繋がり、ベトナム在住者にとっても朗報となるでしょう。

今回のホーチミン市における土地価格決定の遅延問題は、ベトナムの不動産市場が抱える構造的な課題を浮き彫りにしています。ベトナムでは土地の所有権は国民全体に属し、個人や企業は国家から土地使用権を付与される形をとります。この独特の制度の下で、地価の評価や決定プロセスが複雑化し、行政手続きの不透明性や予見不可能性が生じやすい傾向にあります。特に大規模な開発プロジェクトにおいては、関係省庁間の調整や法解釈の統一に時間がかかり、「ボトルネック」が発生しやすいのが現状です。

この問題は、ベトナムで事業展開を検討する日系企業や、不動産投資に関心のある在住日本人にとって、事業計画の遅延やコスト増加に直結するリスクとなります。土地使用権の取得や地価評価のプロセスが明確でない場合、予期せぬトラブルや追加費用が発生する可能性が高まります。したがって、ベトナムでの不動産関連の投資や開発を行う際には、現地の法制度に精通した専門家との連携を密にし、契約内容だけでなく、行政手続きの進捗状況やリスク要因を綿密に確認することが不可欠です。

AsiaPicks 編集部
AsiaPicks 編集部
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