ベトナム南西部海域で、漁船が漁を行わずに燃料補助金を受け取ろうとする詐欺行為が横行していることが明らかになりました。ベトナム漁業局と水産監視局は、この不正行為について調査を開始し、厳しい取り締まりを強化する方針です。Tuoi Treが報じたところによると、この問題は国際的な違法・無報告・無規制(IUU)漁業対策にも影響を及ぼしています。
ベトナム・キエンザン省沖での不正行為
この不正行為は主にベトナムのキエンザン省、カマウ省、バクリエウ省といった南西部海域で発生しています。一部の漁船は燃料を消費しながらも、実際に漁獲活動を行わずに10〜15日間海上にとどまり、帰港後に「不漁」を装って燃料補助金を申請しているとされています。これは、実際の漁獲よりも補助金を得る方が利益になると判断する漁業者によるものです。
IUU漁業対策への影響
この問題は、ベトナムが欧州委員会(EC)から課されている違法・無報告・無規制(IUU)漁業に関する「イエローカード」の解除に向けた努力を妨げるものとして懸念されています。IUU漁業対策の厳格化が求められる中、このような国内での不正行為はベトナムの国際的な評価にも悪影響を与えかねません。
当局による調査と対策強化
ベトナム漁業局と水産監視局は事態を重く見て、国境警備隊や地方当局と連携し、不正な補助金申請を行う漁船の監視を強化しています。漁業活動のモニタリングシステムを活用し、出航から帰港までの漁船の航跡や漁獲状況を詳細に追跡することで、不正行為の特定と摘発を進める方針です。また、虚偽の申告を行った漁業者に対しては、厳格な罰則が科されることになります。
漁業コミュニティへの警鐘
今回の当局の介入は、燃料補助金制度の悪用を防ぎ、持続可能な漁業の推進を目指すものです。透明性の高い漁業慣行を確立することで、ベトナム漁業全体の信頼性を高め、国際社会からの評価向上に繋がると期待されています。漁業関係者には、不正行為を行わないよう改めて警告が発せられています。


