タイのバンコクで発生した列車とバスの衝突事故により、8人が死亡し、32人が負傷しました。この悲劇を受け、アヌティン首相は事故現場を訪問し、犠牲者家族への全面的な支援と、踏切の立体交差化を含む長期的な安全対策の導入を約束したと提供された情報が報じています。
バンコクで列車とバスが衝突、死傷者多数
18日未明、バンコクのマカサン踏切付近のアソーク・ペッブリー交差点で、貨物列車が路線バス(206系統)と衝突し、バスが炎上する痛ましい事故が発生しました。この事故により、8人が死亡、32人が負傷するという甚大な被害が出ています。アヌティン首相は事故翌日の日曜日にカミリアン病院を訪れ、生存者を見舞うとともに、犠牲者と遺族に深い哀悼の意を表しました。首相は、このような危険な踏切の問題を放置することはできないと強調しています。
首相、踏切の恒久的改善を約束
アヌティン首相は、交通渋滞が慢性化しているバンコクの都市問題と関連し、既存の踏切をトンネルや高架橋に置き換えるなど、長期的な安全対策を追求すると表明しました。交通省、公衆衛生省、バンコク大量輸送公社(BMTA)、タイ国鉄(SRT)の幹部職員も同行し、集中治療室と一般病棟の患者を訪問。犠牲者と遺族に対し、全面的な支援を約束しました。
首相は、突然の悲劇的な出来事の後では誰も精神的に健康ではいられないと述べ、特にバスの運転手と車掌の精神状態が悪いことを懸念。現在は回復を最優先し、並行して法的手続きを進めるとしました。
事故原因と捜査状況
警察は、列車運転手に対し過失致死傷罪で起訴しており、踏切職員やその他の関係者の行動についても捜査を続けています。アヌティン首相によると、現場の映像からは、交通渋滞により車両が線路上に取り残され、それによって遮断機が下がらなかった可能性が示唆されています。過去には、踏切がふさがれている場合、列車が停止した事例もあったため、今回の事故で列車が減速または停止しなかった理由について疑問が呈されています。
SRTは、この踏切が現場職員が操作する手動遮断機システムであったことを確認しています。鉄道の手順では、遮断機が下がる前に警告灯と警報が作動しますが、当局は、激しい渋滞により車両が踏切上に残っていたため、遮断機が降りなかったと説明しています。規定では、列車運転手は遮断機が完全に降りたことを確認できない場合、踏切職員からの目視信号に頼ることになっています。現在、当局は列車の「ブラックボックス」データを調査し、適切な手順が守られたかを調べています。
犠牲者への補償と住民の証言
BMTAのキッティカーン・ジョムドゥアン・チャルウォラポンクル長官は、第三者責任保護法に基づき、保険会社と連携して犠牲者家族への補償を調整すると発表しました。死亡した犠牲者の家族には1人あたり150万バーツ(約750万円)、負傷者には怪我の程度に応じて8万バーツから50万バーツ(約40万円から250万円)が支払われる見込みです。
地元のオートバイタクシー運転手らは、この交差点では慢性的な渋滞と性急な運転により、踏切事故が頻繁に発生していると証言しています。バンコクの交通インフラは急速に発展していますが、都市化の進展に伴う交通渋滞や安全確保は依然として大きな課題となっています。


