タイ東北部ナコンラチャシマ県で、野良犬からの狂犬病感染が確認され、県内の3つの郡で住民に厳重な注意が呼びかけられています。ナコンラチャシマ県保健局は、哺乳類に咬まれた場合は速やかに医療機関を受診するよう警告しており、地元メディアのカオソッドが報じました。
ナコンラチャシマ県で狂犬病感染拡大の懸念
ナコンラチャシマ県保健局は、県民に対し狂犬病への警戒を呼びかけています。今年に入り、これまでに計16頭の動物から狂犬病ウイルスが検出されており、特に直近で確認された3頭は野良犬でした。タイでは野良犬が狂犬病の主な感染源となることが多く、公衆衛生上の大きな問題として認識されています。
3つの郡で野良犬からの感染を確認
感染が確認された野良犬が見つかったのは、ムアン郡、ケンサナムナン郡、ピマイ郡の3つの郡です。ムアン郡では、ノンパイロム地区のワット・ブン寺院周辺で感染犬が発見されました。県の疫学調査チームが現地を調査した結果、人への高リスクな接触は確認されませんでしたが、11頭の動物が感染リスクのある状態にあることが判明しました。これを受け、県家畜局は感染発生地点から半径5キロメートル圏内の動物に対し、狂犬病ワクチンの接種を緊急で実施しました。
感染者への対応と迅速な医療対応の重要性
ケンサナムナン郡のシースック地区でも感染犬が確認され、2人が感染動物と接触したことが判明しました。この2名には、既に3回目のワクチン接種が完了しています。また、ピマイ郡のナイムアン地区でも野良犬の感染が確認されており、現在詳細な調査が進められています。
ナコンラチャシマ県保健局は、万が一、哺乳類に咬まれたり引っ掻かれたりした場合には、24〜48時間以内に速やかに医療機関を受診し、適切な治療とワクチン接種を受けることの重要性を改めて強調しています。狂犬病は発症するとほぼ100%致死的な感染症であるため、早期の対応が命を救う鍵となります。タイを訪れる際には、野良犬や野良猫との接触を避けるなど、十分な注意が必要です。


